最近のピアノ産業はおかしいと思う。
コンクールもおかしいけど、ピアノって楽しむためのものじゃなかってですか?
ピアノって、努力を強いるものでしたか?
世の中には、努力が必要なことや頑張らなければならないこともあるけど、ピアノは努力を強いるものでもなければ頑張らなければならないものではなく、癒しであったり安らぎではなかったでしょうか?
ピアノで生計を立てる人は別ですけどね。
仕事は、楽しいことではないですし、努力が必要ですし、頑張らなければ収入が得られませんからね。
私は、ピアノを教えることを生業にしておりますので、如何に生徒さんが苦労せず楽しく上達できるかを常時考えていますので、ご飯が食べられないくらいしんどくなる時や、考えていて夜眠れなくなることも度々あり大変な仕事でありますが、未来と希望がある仕事なので続けていられます。
私は、祖父母と親の介護をする為に、看護と介護を学ぶ為、看護と介護の仕事を3年づつ経験しましたが、看護も介護もどれだけお仕事を努力しても頑張っても、最後はお見送り・看取りなのです。
私が介護の勉強のために介護施設でお仕事をしていた時もインフルエンザが流行した時があって、1週間で4人部屋の4人全員がお亡くなりになったこともあり、メンタル的にとてもきつかったです。
たった3年弱で20人以上のお看取りをさせていただきました。
お看取りをさせていただいた入所者さんのお名前や生活の様子はいまだに頭に残っています。
看護の仕事も介護の仕事も、感情移入が得意な私のメンタルでは難しいと思いました。
人々を笑顔にし幸せにする仕事をしたいと心から思いました。
看護と介護を学んでいた時も、ピアノの指導は継続しておりましたので、40年以上の指導歴になりました。
音楽は人間の心を育んでくれて、感性を豊かにしてくれます。
感情移入をしてしまうのは、私の豊か過ぎる感性ではないかと思います。
私は、想像力もすごいので、戦争の映像や被災地の映像を見るとすごく辛くなります。
自分がそこにいたらどんな気持ちになるだろうと無意識に想像してしまいます。
ピアノを学んでいると当たり前に想像できるようになるので、コントロールができるようになることも必要かと思います。
音楽は、感情移入をすることで心を昇華する効果もあります。
思いっきり泣いたあと、スッキリした経験てありませんか?
それと同じです。
コンクールで良い点数が欲しい人は、それなりに頑張ることも必要ですが、ピアノを楽しむ心を忘れてしまったら元も子もないですから、ほどほどに頑張ってください。
誰でも参加できるコンクールは、一般のピアノの先生が審査員ですから、音大の先生ではないので、結果が絶対というわけではないです。
あまり結果を気にし過ぎず、ステージで演奏することを楽しんでください、誰かに聴いてもらうことを楽しんでください。
自分の演奏を誰かに聴いてもらえたら嬉しいでしょ。
普段の練習をそのまま聴いてもらいましょう。
自分の練習以上のことをしようとすると緊張しますよ。
練習以上のことは出来ません。
これからコンクールを受ける生徒の皆様へ、悔いを残さないように練習してください。
終わってから、「もっと練習しておけば良かった」とは絶対に言わないでくださいね。
最後までお読みいただき有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように!