ピアノが上手くなるってどういうこと?

ピアノが上手くなるってどういうこと?

昨日レッスンにお越しになられた大人の初心者の生徒さんとの会話で、

ピアノが上手くなるということに対して、

指導者と生徒さんの認識にズレがあるのではないかと思いました。

指導者として私は、

ピアノが上手くなるということは、

上級レベルの曲を弾けるようにレベルアップさせることと思って指導をしてきましたが、

生徒さんは、

そもそも上級レベルの曲というものを知らないかもしれませんし、

もしかすると、

レベルアップしているかどうかもわからないのかもしれないと思いました。

コンクールで金賞を受賞したからと言って、

ピアノを弾く力がアップしているわけでもないです。

特に、

幼児や小学校の低学年くらいの子供は注意が必要と思います。

ここ数年コンクールに力を入れてきましたが、

小さい子供たちをコンクールに参加させることに疑問を感じております。

コンクールで結果を出す為には、

コンクールで結果が出せる弾き方を教えなければ良い結果を出してあげることができません。

ひたすら教え込む。

生徒さんは、ひたすら先生の弾き方を覚えて先生と同じに弾けるようになるように練習する。

生徒さんの個性は関係無い。

音高音大受験指導も同じ、

生徒さんの個性は出させないように指導すると合格した。

何事も基礎は大事ですから必要なことではありますが、

専門コースに進まれる方は、

先を考えることで基礎を学ぶ意欲が湧くと思いますが、

趣味の方の場合は、

3年から5年程度でピアノをお辞めになられてしまったら、

ピアノの本当の楽しさを味わうことができるのだろうか?と思います。

ピアノは続けることで、

人生においての価値がわかります。

結城美帆子ピアノ教室では、

生涯ピアノを楽しむことができるように、

自力で楽譜を読み、自力で弾く力が付く指導を行っております。

客観的なレベルの把握をするのに、

バロック・クラシック・ロマン・近現代の4期が学べるピティナピアノコンペティションに参加するのは良いと思います。

結城美帆子ピアノ教室では、

生涯にわたりピアノを楽しむ為には、

基礎は重要と考えており、

専門コースへ進まれる方も趣味で楽しまれる方も、

チェルニー30番や40番などの練習曲も学んで頂いており、

コンクールの課題曲のみのレッスンは行っておりません。

最低でも、

チェルニー30番まではレッスンを続けられることをお勧めします。

30番をきちんと弾けるようになれば、それなりに弾けるようになります。

30番がきちんと弾ければ、40番もきちんと弾けます。

ピアノは、積み重ねることが大切です。

5年後10年後の自分を想像してみましょう。

5年後10年後どんな曲を弾きたいか想像すると良いと思います。

お子様の場合は、色々な曲を聴かせてあげると良いと思います。

夢は叶えるものですが、夢がないと始まりませんから、夢が持てる人になって欲しいです。

ピティナピアノコンペティションのグランミューズ部門は、すごく良いと思います。

いくつになっても、目標を持つことは大事です。

私の夢は、教え子たちが、大人になった時に、ピティナピアノコンペティショングランミューズ部門に参加してくれることです。

グランミューズ部門は、毎年参加できますし、入賞者インタビューを読ませて頂くと、毎年参加している人もおります。

ピアノ楽しむことの真髄とは、成長だと思います。

ピアノに限らず、成長は人間の最大の喜びではないでしょうか?

長くなりましたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

今日も素敵な一日になりますように!