高校3年生のR君に感謝です。

ピアノを教えることを悩んでおりました。

ピアノを教える意味があるのか?

つくば市には、たくさんピアノ教室がある中で、私がピアノを教える意味や価値があるのだろうか?

趣味の人たちに、どのように教えたらよいのか?

趣味の人たちは、何を目標に教えたらよいのか?

コンクールに参加したいという生徒さんがいたのがきっかけで、ピティナピアノコンペティションに参加するようになり、指導者がピティナの会員になると生徒が割引で参加できる為、全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)に入会してまだ10年程度ですが、ますます悩むようになりました。

ピティナピアノコンペティションで、地区予選を通過させ、地区本選に出場させる為には、通常のレッスン時間と回数では難しいので、最初は無料で追加レッスンをしてました。

最初の頃は、コンペティションに参加する人数も少なかったので、ほぼ毎日レッスンに来て頂きましたから、皆さん地区予選は通過できました。

しかし、参加したい生徒さんが増えると、全ての生徒に毎日レッスンするのは難しくなり、追加レッスンを希望させる生徒さんは追加のレッスン料を払って頂くことに致しました。

案の定、追加レッスンを受けなかった生徒さんで、地区予選を通過し地区本選に出場できた生徒さんは一人もおりません。

これまで、ピティナピアノコンペティションで、地区予選を通過し地区本選に出場できた生徒さんは、コンペティションの時期は週3回以上レッスンに来ていた生徒さん達なのです。

全国大会出場者数No.1の渡部由記子先生は、全国大会を目標にする場合は、週3回以上のレッスンは必要で、1ヶ月間は毎日のレッスンが必要とおっしゃいます。

コンペティションで結果を出す為には、本人の努力も重要ですが、親の経済的な協力もないと難しいのです。

中学生や高校生くらいになると、親の経済的な負担を考えてなのか、追加レッスンを躊躇さたり、参加費用を考えてなのか一発勝負で参加される生徒さんもいるのではないかと想像します。

経済的な理由で、思う存分やりたいことができない人がいるというのも事実です。

「学力の差=経済格差」とも言われております。

「お金が無いからピアノを習わせてもらえない」とか、ピアノの素質があるのに経済的な理由でレッスンを受けられず才能を伸ばせなかった生徒さんもおりました。

そんな中、ピアノのレッスンて何なんだろう?ピアノのレッスンの価値って何なんだろう?と考える日々が悶々と続いておりましたが、今回、高校3年生のR君がコンペティションに参加してくれるおかげで、何となくですが、前向きにピアノの指導ができるのではないかと思えるようになっているのです。

R君には、感謝です。

ピアノのレッスンの価値とは、経験から得られるもので生涯の財産となるもので、それはどんなにお金を積んでも買うことができない親からの賜物ではないかと思いました。

R君は、ピアノで「やり抜く」経験をするのです。

まだコンペティションは終わっていないので、コンペティションが終わり、ピティナピアノステップ展開3の合格証を手にしたら、ピアノで、やり抜く経験をしたことになるのです。

一つのことをやり抜く経験は、簡単にできることではありません。

ピアノでのやり抜いた経験は、R君にとって大きな力になることでしょう。

ピアノという、こんなにも大変なことをやり抜くことができたのですから、今後の人生、何があってもへこたれることなく乗り切ることができることでしょう。

これが、ピアノのレッスンの価値であり、ピアノの指導の目的ではないでしょうか。

ただピアノのレッスンを受け続けるのではなく、コンペティションやステップに挑戦し他者の評価を受け続けたことに大きな意義があるのです。

お母様お父様に感謝してくださいね。

悩みに悩み、来月から禅堂場に入ろうと思うほど悩みに満ち溢れ苦悩に満ち溢れておりましたが、俗世間でもう少し生きていられるようです。

私に生きる力を与えてくださったR君、そして、素晴らしいお子様に育てられているR君のお父様とお母様に心から感謝申し上げます。