音楽は心を豊かにしてくれるものであり、ピアノは年齢や障害の有無に関係なく誰でもが楽しめるものです。
音楽を愛し心が豊かな人は、どんな時でも感情をコントロールでき平常心で過ごすことができます。
音楽を愛し心が豊かな人は、感謝の気持ちを忘れません。
音楽を愛し心が豊かな人は、他者の心の傷みに想いを馳せることができます。
『好きこそ物の上手なれ』ということわざがありますが、ピアノは指導者や親から練習を強要されたくらいで上手く弾けるようになれるものではなく、子ども自身がピアノを弾くことに喜びが得られなければ続けられるものではありません。
最初は興味から入ると思います。
ピアノに興味が湧き、レッスンを体験してみて「楽しい」と思えることが大切です。
そして、「できた」を経験し増やしていくことで、自信が生まれ好きになっていきます。
子どもの成長に合わせてピアノを学ぶと、熟年世代や高齢者・後期高齢者になった時にピアノを学んだ本当の価値がわかります。
子どもの時に基礎をしっかり学んだ人は、生涯にわたりピアノを楽しむことができますから、例えばですが、何らかの病気になって治療や療養をしなければならない時でも、ピアノが心の支えになってくれたりして、心の安定を保つことができます。
発達障害のお子さんの場合にも、ピアノは心を安定させ感情のコントロールに効果がありますから、心豊かな人生を送ることができます。
ピアノは、連弾やピアノ二重奏などアンサンブルが楽しめますから、趣味のお仲間ができます。
世の中には色々なお仕事がありますが、ピアノ教師の最大のミッションは、ピアノを弾くことで生徒さんの心を豊かにすることではないかと思います。
先日お世話になった消防署の方々のお心を想像すると大変だろうなーと思いますし、亡くなる人も多いであろう救急の現場で働く人たちのメンタルも大変だろうなーと思います。
私は医療機関や福祉施設でも少しだけ働いた経験がありますが、亡くなられた患者さんや入所者さんのことを30年以上も過ぎた今でも覚えているくらい引きずってしまう人間なので、私は医療や介護の仕事はできないなーと思いました。
「あの時もっと出来ることがあったのではないか」といまだに思うことがあります。
母の介護と看取りにしても、「もっと出来ることがあったのではないか?判断は正しかったのだろうか?」と何もしていない時に頭をよぎることがあります。
そんな時でも、ピアノを弾き始めると心に平安が訪れます。
人間が生きていく上で、心の健康を保つことは大切と思います。
ピアノのレッスンは、将来お子様が心豊かな人生を送るための最大のプレゼントになります。
その為には、お子さんがピアノが好きになる環境にすることです。
その為には、まずは親御さんが音楽を楽しみピアノを楽しむことです。
親御さんがピアノを弾けなくても構わないのです。
音楽がある環境で、育てることです。
食事の時は、音楽を流してみましょう。
車で移動する時も、ピアノ曲を流してみましょう。
朝起きる時も、目覚まし時計の音で起きるよりもクラシックの音楽で起きられたら最高です。