音楽は経済力と言われるけれど、そんなことはないと思います。結城美帆子

なんでも、かんでも、お金があれば良いと言うものではないと思います。確かに、音楽は、お金がかかります。でも、お金があれば、絶対ピアニストになれるわけでもありません。私がお世話になった茨城県立水戸第三高等学校音楽科教諭だった小方先生をはじめ、吉水先生、秋山先生は、私たちは月給を頂いているからと言って、夏休みのホームレッスンは、レッスン料をお取りになりませんでしたし、放課後も、ソルフェージュや音楽理論の授業をしてくださいました。水戸第三高等学校のピアノの練習室は、無料で使えました。秋山先生には、卒業後、浪人している時も、ピアノのレッスンを受けていたのですが「あなたは、卒業生だから、レッスン料はいいわ」と、おっしゃってくださいまして、甘えさせて頂きまして、浪人していた1年間は、ピアノのレッスンを無料で受けさせて頂きました。秋山先生には、その後も、私の生徒を時々見て頂いたりもしておりましたが、スズメの涙ほどのレッスン料でした。音楽高校を受験した時までお世話になっていた丸山先生も、受験日が近くなってきた時は、追加のレッスンをしてくださいましたが、レッスン料を伺ったところ「少しの間だからいいわ」とおっしゃってくださいました。もちろん、追加のレッスン料はお支払いしませんでしたが、合格してから、お礼はお持ちしましたけど。私も、受験生からは、追加のレッスン料は頂いておりません。合格した時に皆さんお礼をお持ちくださいますけどね。コンペティションも追加のレッスンを致しますが、追加のレッスン料を頂かない時もありました。参加人数が増えると、無料で追加レッスンをができる時間が限られてきてしまい、公平にするために有料に致しましたが、これまで私が指導をしてピティナピアノコンペティションの地区予選を通過できた生徒の皆さんは、無料で追加レッスンをして差し上げた方々でした。皆さん、終わってから、お礼をお持ちくださいましたが。気持ちなんですよね。コンペティションも受験生も、たくさんレッスンをしてあげたほうが良い結果が出せるのは事実です。出来ることなら毎日レッスンを受けたほうがベストです。しかし、お金のことがあるからできないのでしょう。経済力がある人は、辻井伸行さんのように、毎日先生が自宅に出張レッスンに来てもらえます。辻井伸行さんは、週5日出張レッスンをお受けになっていたとの事です。みんながみんな辻井さんのように親に経済力があるわけではないですから、指導者の気持ちしだいみたいなところもあるかも知れませんね。私は、現在も杓子定規にレッスン料を頂いているわけではありません。ただ、慈善事業でピアノを教えているわけではありませんので、ご理解を頂きたいと思います。才能がある生徒は、経済力が有る無しに関係無く伸ばしてあげたいと心から思います。私自身霞を食べて生活しているわけではないので、無報酬と言うわけにはいきませんが、やる気がある生徒さんは、できる限りの応援を致します。