音楽とは。結城美帆子

ピティナピアノコンペティションに参加される生徒さんは、地区予選が始まりますので、そろそろ仕上げに入りますから、上手く仕上がらず悩んでいたり、不安が膨らんだりしていると思いますが、それだけ深く勉強していると言うことです。音楽とは、芸術とは、「真・善・美」を深く追求することで、哲学ではないかと思います。どうすれば美しい音を出せるのだろうかと考え、美しい音ってどう言う音なんだろうと考えたり、物事の本質を考えるようになったり、音楽は何をもたらしてくれるのかを考えるようになったり、音楽で自分は何を得られ世の中に貢献できるのかを考えるようになったりすることでしょう。苦悩に満ち溢れることもあると思いますが、音楽とは、芸術とは、苦悩から生まれます。人間は、考えないと成長しないと思います。たくさん悩み、たくさん考えてください。必ず、ひとすじの光が見えてきます。間違わないで弾けるようにしたいと思う人は、なぜ、間違わないで弾けるようになりたいのかを深く考えましょう。自分は、どうしたいのかを考えましょう。緊張してしまうと言う人は、なぜ、緊張してしまうと思うのかを深く考えみましょう。上手く弾けない原因も、緊張してしまう原因も、すべて自分の中にあるのです。自分の中にあると言うことは、解決することができると言うことで、解決できれば、上手く弾けるようになりますし、緊張しないで落ち着いて自分の演奏を謳歌することができます。自分自身を知ることが大切なのです。良いところも悪いところもです。一般的に、人間は自分の良いところは見ても、悪いところは見たくないですし見ようとしないですが、ありのままの自分を知ることは大切なのです。うわべだけで無く、物事の本質を考えるって、面白いと思いませんか。なぜ、ここはこの指使いなのに、同じ音の並びなのにこっちは指使いが違うのは、どうして何だろうとか考えるのです。相手の気持ちを想像し考えるのです。ピアノは、認知症の予防に一番適していると言われている理由は、ピアノを弾くためには、とにかくあらゆることを考えなければならないので、相当頭を使うからではないかと思います。何も考えないでボケっとして弾いているだけでは、認知症の予防にはならないでしょう。大変かもしれませんが、ピアノは、演奏と言う形で達成感を得ることができます。どれだけ悩み考えたか演奏にあらわれますし、悩みが多かった演奏ほど素晴らしい演奏になります。たくさん悩んだと言うことは、それだけ多く勉強したと言うことですから。苦しみに押しつべされそうなときは、私がしっかり抱えますから、私を信じてどうぞ安心して悩み苦しんでください。コンペティションに参加される生徒の皆さん、今はみんな苦しい思いをしてます。自分の目標が達成できるように、自分のために頑張りましょう。コンペティションは、自分が成長するためにあるのです。どんなに努力しても、達成感を得られないこともありますから、コンペティションは努力すれば達成感を得られるので努力のしがいがあると思います。親の介護は、介護が終わる時は死ぬ時なので、親の介護は仕事ではないので金銭的な報酬も無ければ、どれだけ努力をしても達成感も無く、褒められることもありませんが、親を介護することができていると言う心の満足感・幸福感が得られます。私は、親を老人ホームに追いやること無く、最期まで自分の手で介護ができたことを幸せに思います。