障害者のピアノの演奏を聴いてなぜ感動するのか?結城美帆子

ピアノは、継続した努力を続けなければ弾けるようになりませんので、20年30年40年と続けていることに、まずは感動するのではないでしょうか?

「継続は力なり」とも申します。

もう一つは、障害者のピアノの演奏を聴くと、幸せホルモンのオキシトシンが分泌されるのではないでしょうか?

先月の当教室の「お楽しみコンサート」で、ある生徒が「うちのパパ寝ちゃってた」とおっしゃっていたのですが、ショパンが弾けるようになるために彼らはどれだけ努力したか想像ができなければ、眠くなるのも当然ではないかと思います。

ピアノの演奏を聴いて感動するのは、演奏の素晴らしさに感動するか、過程に感動するかのどちらかではないでしょうか?

実は、40年もピアノを教えていて、色々な人のピアノのリサイタルを聴いている私ですが、これまで最後まで眠くならずに聴けたのは、亡き安川加寿子さんと反町恭平さんのお二人の演奏だけなのです。

つくばで即日完売になった辻井伸行さんの演奏会も眠くなってしまいました。

人間どこかに「いい人になりたい、いい人と思われたい」みたいなところがあるかもしれませんが、この歳になると、私が変人なのかもしれませんが、周りの目は気にならなくなります。

なので、いい演奏は最後まで聴きますが、下手くそな演奏は途中で退席してしまうことが多いです。

坂東玉三郎さんのつくばでの公演も、一部を聴いて帰ってきてしまいました。

自分の心に素直でいたいのです。

だから、演奏会は、いつも一人で行きます。

一人だと、気兼ねなく聴けます。