障害がある方へのピアノレッスンについて

障害がある方へのピアノレッスンについて

ピアノの指導歴は40年になり、健常者と呼ばれる方はもちろんですが、障害者手帳をお持ちの方にも区別や差別をせずに、一人ひとりの資質や特性を見極め一人ひとりの才能を最大限に伸ばすことを心がけ、ピアノの楽しさと喜びが得られ人生が楽しいもの豊かなものになるようにと願い、ピアノを教えて参りました。

様々な方にピアノを教える上で大事なことは、指導者と生徒さん、お子さんの場合には親御さん、と価値観や教育観が一致していることです。

最近は、脳科学という言葉が流行っているようで、ピアノで脳を育てるとか、認知症予防とか、発達障害の改善とか言われていたりもするようですが、単にピアノを弾くことでそれらの効果があるわけではないと思います。

ピアノを媒体として音楽そのものの美しさや楽しさに出会っていくことで、脳が刺激を受け脳に良い効果があるのではないかと考えています。

ピアノを学ぶということは、音楽を学ぶということです。

音楽をよりよく、より深く理解すること、楽譜を読むことを知り、音の美しさを感じ取り、弾く楽しみがわかり、音楽の良し悪しを判断し、音楽について語り合う喜びを持つこと、そしてより高い芸樹の世界を理解することにより、人格に豊かな感受性と高尚さを少しでも加え、さらに豊かな交流をお互いの生活にもたらすこと───────音楽という偉大なる手段を用いて、日々の生活や人生を、楽しいもの、豊かなもの、幸福なものにつなげていくことが、ピアノを教える真と目的として、障害の有無に関係なくピアノを教えております。

ピアノ教師の使命とは、多くの人にピアノの楽しさ音楽の楽しさと素晴らしさを伝えることではないでしょうか?

音楽で障害者排除なんて、絶対あってはなりません。

結城美帆子は、これまで自閉スペクトラム症・弱視・全盲・骨形成不全症・障害者枠で就労している大人の軽度知的障害者・小人症など何らかの障害がある方にもレッスンを行っております。

ピアノを習いたい意志がある方は、障害の有無に関係なく、ピアノが弾けるようになりピアノの楽しさと喜びが得られるレッスンを行っております。