こんばんは。
ピアノ教師の結城美帆子です。
本日もブログにご訪問頂き誠に有難うございます。
本日は「豊かな心とは?」についてのお話です。
生徒さんや親御さんにピアノを習う理由をお伺いすると「心を育む」とか「豊かな心を」をおっしゃる方がおりますが、豊かな心とは具体的にどうのように思っていらっしゃるのでしょうか?
私が思う豊かな心とは、他者を思いやる心、命や人権を尊重する心、自然や美しいものに感動する心、正義感や公正さを重んじる心、感謝の心、と考えております。
自分の利益になることしか考えない人は、心が豊かな人とは言えないと思います。
自分よりできない人に対して見下すような振る舞いを行う人も、心が豊かな人とは言えないと思います。
親御さんの中には「誰からも愛される人に育って欲しい」とおっしゃる方もおりますが、私は「誰からも愛される人よりも、たくさんの人を愛せる人に育って欲しい」と思っています。
ピアノの指導は、子どもは親御さんと教育観や価値観が合わないとうまく行きません。
ピアノの指導を通して、美しいものに感動できる心を育てたいと思っています。
そして、作曲家の心に想いを馳せ、他者を思いやる心と、曲を作曲してくれた作曲家に感謝を、ピアノを作ってくれた人に感謝を、調律師さんに感謝を、レッスン料を支払ってくれている親御さんに感謝を、色々な人やものに感謝を込めて表現豊かな演奏が出来る人間に育てたいと思っています。
以上が、結城美帆子のピアノを通して豊かな心を育てると言うことです。
ピアノは、心を豊かにするためにあるのです。
それは、健常者も障害者も同じです。
障害者だからと言って、人としてのマナーや社会性を教えなくてよいと言うことはないと思っています。
私は介護福祉士の資格を習得するために障害者施設で介護の仕事をした経験があるのですが、自力で歩ける入所者が、歩けない入所者に「〇〇さんは、何にもできないの、寮母さんに面倒かけてばかりでダメだなー」とか言うのです。
なんと心が貧しい人たちなんだろうと悲しくなりました。
自力で歩ける入所者の人も自力で生活できないから施設で暮らしているのです。
障害があるからと心の教育を受けずに大人になってしまったのでしょう、お気の毒です。
結城美帆子ピアノ教室では、音楽を愛し音楽と共に心豊かな人生を送りたい方を対象にレッスンを行っております。