譜読み。結城美帆子

ピアノを弾くためには、音楽の決まりごとや楽譜を勉強します。

楽譜が読めないと、ピアノは弾けません。

楽譜から作曲家の想いを読み取り、ピアノという楽器で演奏をするということが、ピアノを習うということです。

ピアノの音を出すだけであれば、習わなくても出せます。

譜読みが苦手な生徒さんもおりますが、一度教えただけで全て読めるようになる生徒さんもおります。

私も、譜読みは第一回目のレッスンの時に教えて頂いただけです。

当教室には、80歳を過ぎてからピアノをお始めになられている方や、知的障害で特別支援学校に通われている方もおりますが、どの生徒にも楽譜を見ながら自力で弾けるように指導をしており、これまでのところ、最低でもバイエル66番までは弾けるようになっておりますので、健常者の方であれば多少の努力は必要ですが譜読みはできるようになるはずです。

譜読みは、一回で覚えられる人もいれば、何度も繰り返し反復練習をしないと覚えられない人もいるようです。

最初はドを覚え、次にレ、ミと一つずつ増やしていくと良いです。

1週間で7つの音を覚えると2週間で14覚えられ、3週間で21覚えられます。

明確な計画を立てて覚えるようにすると良いです。

何事も達成可能な明確な目標を持ち、目標を達成するための明確な計画(戦略)を立て、実行と時には見直しをしながら遂行することが大切です。

これまで40年間ピアノを教えて参りましたが、譜読みだけではなく、ピアノの弾き方にしても、一度教えれば理解でき、次から次へと自分で譜読みをしてくる生徒が数名おりました。

そういう生徒は、けしてたくさんピアノの練習をしているわけではないのですが、7割程度のできですがショパンのエチュードやベートーベンの三大ソナタなど上級レベルの曲が弾けるようになっており、地頭がよろしいのか全員が土浦一高や竹園高校など偏差値の高い高校に合格しているのです。

高齢者や障害者にもピアノを教えてきて思うのは、また心理学や精神分析学も勉強してきた経験から、全ては「脳」にあるように思うようになりました。

7ヶ月間に5回も脳梗塞を再発した母を見ていても実感しました。

昔は、ジストニアはヒステリーと言われ、精神分析の治療の対象になっておりましたが、現在はジストニアは手術で治療ができるのです(全てが脳の原因があるわけではありません。脳に原因がある場合は東京女子医大の脳神経外科の医師が手術をしています。)

筋肉が衰えて歩けなくなるだけでなく、脳の問題で立てなくなったり歩けなくなることもあるようです。

実は、私自身数年前にある病気になり歩行が困難になっていたことがございました。

座ったりしゃがんだりすると立てなくなってしまうので、立ってレッスンをしておりましたから生徒さんは気づかなかったと思いますが、生徒さんや生徒さんの親御さんにお医者様もおりまして、お医者様たちは「先生何か変、でも言えないし」と後で言われました。

私の場合は、脳の問題でも筋肉の問題でもなく、別のところに問題があったのですが、現在は治療をしましたので大丈夫になりましたが、当時は死をも覚悟しました。

ピアノを教えていて死ねるのは本望と思ってレッスンを続けておりました。

手術をしなければならない時は、レッスンを休まなければなりませんが、頭が正常に動いていて判断能力が有りハノンが指定のテンポで弾ける状態の時は、たとえ歩行が困難でもレッスンを休むつもりはありません。

障害者の施設には、見た目はなんともないのに歩けない人がいて、以前は不思議に思っていたのですが、母を介護した経験で、脳の障害で歩けなくなるということもあるということを実感できました。

脳って不思議ですね。

脳は大切ですけど、心臓がダメになると脳に血液が行かなくなり脳もダメになってしまいますから、心臓が一番大切みたいです。