発達障害のお子さんは、小学校入学の時に、普通のクラスで学ぶか、支援級で学ぶか、通級で学ぶか、親御さんは選択をしなければなりません。
養育手帳を交付されているお子さんは、知的障害があるので、担当医や行政からは支援級を勧められることが多いように思います。
本日レッスンにお越しになられた〇〇ちゃんも担当医から支援級を勧められたようです。
親御さんの気持ちとしては、支援級よりは通級で学ばせたいと思うのではないでしょうか。
特別支援学校よりは支援級で学ばせたいと思うのではないでしょうか。
一人ひとりに合わせた教育と言われますが、子供の将来を考えたら、特別支援学校よりは支援級で、支援級よりは通級で学ばせた方が良いのではないかと思います。
特別支援学校は高等部までありますが、中卒扱いになりますし、支援級は偏差値が出ませんから高校入試の時に不利になるのではないでしょうか?
私はこれまで50名以上の発達障害のお子さんにピアノを教えてきましたが、彼らは定型発達のお子さんよりも耳は敏感ですし、音符も読めるようになり楽譜も理解できますし、両手で弾けるようになっていますし、コミュニケーション能力もあります。
もっと一人一人の能力を把握して良いところを伸ばしてあげることができれば、将来自立して生きていくことが出来ると思うのです。
発達障害のお子さんは、一般的な人と少々ものの見え方が違っていたり、見方が違うようには思いますが、彼らをよーく観察していると彼らの頭の中が想像できるようになってくるので、良さを引き出すことも可能になります。
私はピアノの先生なのでピアノに必要なことを教えているのですが、学校もお勉強も出来るようになると思います。
子育てや教育は、手間暇がかかるものです。
どれだけ手間暇をかけられるかです。
将来、医者を目指すのであれば進学校に進学して医学部に合格して医師国家試験に合格しなければ医師として自立できませんが、業種によっては中卒でも自立できる職業もあると思います。
子育ての最終目的は、子どもが自立して生きていけることだと思うのです。
支援級や支援学校で学んでいると自立して生活していくのは難しいのでないかと思うのです。
その為には、まずは養育手帳を返納することです。
そもそも、養育手帳は親御さんが自ら申請して審査を受け審査が通れば交付されるものです。
養育手帳があると様々な支援が受けられるので経済的には良いかもしれませんが、お子さんの自立は遠のいてしまいます。
私の母は晩年要介護5で寝たきり状態でしたので、障害者手帳の申請をすることも可能で、障害者手帳が交付されればオムツ代や医療費の補助が出るとソーシャルワーカーさんに言われたのですが、母が嫌と言ったので申請はしませんでした。
障害者手帳の申請をしなかったのは、母のプライドだったと思いますし、娘として母の人としての尊厳を守りたかったので、オムツ代や医療費・介護費は大変でしたけど最後まで申請をせず頑張りました。
私は、生徒さんたちに、自分の力で稼いで自分を律し自立して生きていける人間に育って欲しいと思っています。
障害があっても無くてもです。
世の中には障害があっても自分の力で稼いで自立して生活している人もおります。
五体不満足の著者の乙武さんはそのお一人です。
全盲でもピアニストとして大活躍している人もおります。