親が子供にピアノを習わせる理由って?

小さい子供は、自らピアノ教室を選んだり指導者を選べるわけではないから、親の意向でピアノ教室に連れてこられるのが一般的ではないかと思う。

ピアノ教室や指導者を選ぶときに重要なことは、ピアノを習わせたい目的ではないかと思う。

楽しいレッスンと、将来ピアノを楽しめるレッスンは、同じではないのですが、ここのところが1番理解されず難しいような気がする。

ピアノの楽しさとは、弾きたい曲が自由に弾けることではないかと思う。

ピアノのレッスンの醍醐味とは、テクニックの向上ではないかと思う。

ピアノを弾きたいと思ってピアノ教室にピアノを習いに来ると思うので、「指導者が家で練習しましょう」なんて言うのはおかしなことではないでしょうか?

家庭の事情でピアノを買ってもらえない子供や、仕事の都合で家でピアノが弾けない人でも、ピアノを弾きたい人、ピアノを楽しみたい人は、私はレッスンをお引き受けしてます。

ピアノは、コンクールに参加を続けることで、ピアノがうまく弾けるようになるだけではなく、考える力や判断力・行動力・強くてしなやかな心・精神力・他者を思いやる心・TPOのマナーなどを学ぶことができ、人間としての豊かな心と教養を養うことができますが、親御さんが、子供に何を目的にピアノを習わせたいかによります。

私が、ピティナピアノコンペティションに子供たちにお勧めしているのは、幼児期からバロック・クラシック・ロマン・近現代の四期が学べるからです。

学べるというよりも、弾けるからです。

コンペティションに参加しない子供は、幼児期から四期を弾くということはありません。

コンペティションに参加する為には、課題曲が弾けなければ参加できませんから、参加希望者は、まずは課題曲をレッスンします。

昨年までは、四期をレッスンしていても予選が通過できなければ本選曲を演奏する場がありませんでしたが、今年から準本選が設けられましたので、四期全て審査を受けることができるようになりました。

私は、多くの人のピアノの楽しさを味わっていただきたいと思ってピアノを教えております。

幼少期から、色々な時代の曲を弾かせることで、ピアノの楽しさをより感じて頂けると思うのです。

コンペティションの課題曲を選曲する時、多くの幼児は近現代の曲を好みます。

コンペティションに参加しなければ、通常のレッスンで近現代はあまりやらず、上級レベルになってやっとラフマニノフやラベル・プロコフィエフなどの曲を勉強するというのが、私が学生の頃の指導でした。

私は、コンペティションで全国大会に出場できなくても構わないから(練習がたくさんできる人には頑張って全国大会出場を目指して欲しいですよ)、飛び級なんてしなくてもいいですから、A2級(就学前)〜F級(高校3年生以下)まで、それぞれの目標を持って参加して頂けると嬉しく思います。

コンペティションに参加する目的は、結果ではなく、一つのことに真剣に取り組めるようになることです。

「作曲家は、どういう音で弾いて欲しいと思ったのかな?」

「作曲家は、どういう風に弾いて欲しいと思ったのかな?」

「どうやって弾いたら作曲家の思いを表現できるのかな?」などなど、一生懸命に考えなければなりませんので、コンペティションに参加することで、考える力が育まれます。

作曲家の心に想いを馳せなければ作曲家の想いを表現できませんので、コンペティションに参加することで、他者を思いやる心が育まれます。

舞台で演奏することで、立ち振る舞いやマナーを学べます。

以上のように、コンペティションに参加することで、世の中に出てより良く生きていく為に必要な力を養うことができるのです。

全国大会出場は、確かに素晴らしいですが、私は目標を達成する為にだけにコンペティションの指導をしているわけではありませんし、コンペティション参加の真の目的は、人間としての成長です。