褒めることの難しさ。結城美帆子

褒められた理由を本人がわかるように褒めないと、大変なことになりますので、注意が必要です。

ピアノ演奏の場合は、正しい手順で、正しく弾けた時の場合のみ褒めるようにします。

ただ、間違わないで弾けたからといって、「良く出来たね」と褒めてしまうと、子供は、「結果が良ければ良いんだ」と間違った認識をしてしまいます。

おそらく、親御さんは、お子さんが、ピアノを弾い正しい手順で弾けているか、正しい弾き方が出来ているかなどを、正しく見極めることは難しいと思います。

ピアノは、正しい手順(楽譜をよく見る認知・どういうふうに指を動かすかそのままの定位置で弾けるのか?寄せるのか?広げるのか?またぐのか?くぐるのか?を瞬時に考えて判断し・弾く鍵盤に音を出す前に弾く準備をしてから弾く操作をする)認知・考える判断・操作の一連の流れの繰り返しで弾きます。

それが出来ているかどうかを見ているのは、生徒の目の動きを見て手の動き、体の動きをなどが正しく出来ているかどうかを見るので、神経をと目を使うので大変な作業ですが、これがピアノを教えるということで、私の仕事です。

生徒が間違った音を弾くときは、正しく認知が出来ていないか?正しい判断が出来ていないか?正しい操作が出来ていないか?のどこかに原因があります。

原因がわからなければ、何度練習をしても直りませんし、練習すればするほど悪い癖がつき下手になります。

間違わないで弾けることよりも、正しい弾き方を身につけることが大切なのです。

ピアノは、ただ練習をたくさんすれば上手くなるというものではないのです。

正しい弾き方を教えるのが、ピアノの指導者の仕事です。

私がレッスンで、何度か弾いていただくのは、正しい弾き方が出来ているかどうかを見極めているのです。

正しい弾き方が出来ていない場合、一回目は上手く間違わないで弾けても、2度目3度目になると間違うようになります。

よく「家では弾けたんですけど」とおっしゃる親御さんがおりますが、上手く弾けた時もあるということではないかと思うます。

ピアノは、ゆっくりでもいいですから、止まってもいいですから、初見(初めて弾くとき)から一箇所たりとも間違って弾いてはいけないのです。

一度でも間違った音を出してしまうと、指運が間違った癖となって身についてしまうのです。

弾き方の手順がスムーズに身につけられる教則本は、敬遠させてあまり使われなくなったバイエルピアノ教則本です。

バイエルが子供のピアノのレッスンで使われなくなった大きな理由は、バイエルはト音記号の第3間二点ハの音から出てくるので、覚えられない子供が多かったので、一点ハ(一般的に中央のド)から出てくる教則本を使うようになったのです。

バイオリンのスズキメソードと同じようなところがあって、バステインメソードなどは後から譜読みをさせるので、親御さんの協力がたくさん得られるご家庭のお子さんの場合は良いと思いますが、譜読みもただやらせれば覚えるということでもないので、難しいように思いました。

譜読みと弾き方を並行して覚えられるバイエルが一番良いと思います。

バイエルの上巻は、楽譜を見て楽譜の通りに指を動かすだけで弾けるます。

判断はしなくても認知と操作だけ弾けます。