精神分析的な観点から人間を見る面白さ。結城美帆子

長年精神分析なるものに携わっておりますと、人間というものが実に面白く見えてきます。以前レッスンに来ていた生徒の母親で「私は、頭痛持ちで、どれだけ頭痛薬を飲んでも治らなくて、筑波大学病院の頭痛専門外来に行っているんです。頭痛日記を書くように言われているんですけど面倒で、」と話していた人がおりました。そうすると私はこの母親を無意識に精神分析的な観点から「この母親は、これこれこういう人で、こういう時はこのように反応する人で、子供にはこういう態度をする人で、夫婦喧嘩にした時はこういう態度をとる人で、この母親の子供はこの辺までは弾けるようになる、この母親の子供はあまり上手に弾けるようにならないかな、この母親の子供はピティナピアノコンペティションに参加者させると全国大会までいけるかな、」などなど勝手に自由連想をしてしまいます。初対面の人に会うと、無意識に自由連想をするのが癖になってしまいました。そして、面白い事に、私が思ったとうりになるのです。先月も「この人は長くは続かないだろうな。突然辞める人だろうな。」と思っていた人が本当に思っていたとうりの辞め方でお辞めになりました。精神分析的な観点から人間を見ていると実に面白いです。精神分析は、無意識の言動から心の中を読み解きます。