自閉症児者の特徴

自閉症児者の特徴

30年以上に渡り100名以上の自閉症児者にピアノを教えてきた結城美帆子の個人的な感想です。

以前は、知的障害を伴うカナー型自閉症と知的障害を伴いアスペルガー型自閉症と言われておりましたが、現在は自閉スペクトラム症と言う呼び方になりましたが、ピアノを教える上ではどの程度の理解力があるのか把握する必要があるので、原則WISCーⅣの検査結果を拝見させて頂いております。

子供のピアノコースにお申し込みをされた方の中で、年長さんで3ヶ月レッスンを行っても音符が読めるようにならなかったり、左手右手が覚えられなかったり、指の番号が覚えられない場合、時々「もしかして自閉症なのでは」と思う生徒さんがおり、発達障害専門医への受診をお勧めさせて頂くのですが、私が受診をお勧めした生徒さん全員が自閉症スペクトラム症やADHDなどの発達障害の診断を受けております。

自閉症だから、発達障害だからと言って、ピアノが上手く弾けるようにならないと言うことはありません。

グレン・グルドは、自閉症でしたが、素晴らしいピアニストでした。

知的障害を伴わない自閉症や発達障害の人は、学校で言われることはないので、親も自分も自閉症や発達障害と気づかない人も多くいるように思いますが、私の知識と経験から、「もしかしてあの人は発達障害ではないか?」と思われるピアニストや研究者もおります。

精神科医の和田秀樹さんは、ご自身の著書の中で、「自分は発達障害だったと思う」と書かれています。

和田秀樹さんも言っているように、自閉症や発達障害を特性と考えて、特性を活かす学び方と生き方をすれば良いと思うのです。

私はピアノの先生ですからピアノが得意と言ってもらえるように一生懸命指導をしておりますが、何か夢中になれるものがあれば、それを伸ばしてあげると良いと思います。

何かに一生懸命打ち込んでいる姿は、美しいですよ。

自閉スペクトラム症の子供が、3時間4時間ピアノの練習をするのは大変なことですが、昨日レッスンにお越しになられた自閉スペクトラム症の小学6年生の練習ノートを拝見しましたら、毎日4時間練習していました。

小学4年生の自閉スペクトラム症の生徒さんは、私が一生懸命手本を弾いて聴かせている時に、クスクス笑います。

この生徒さんは、知的レベルが低いので、レッスンの意味がわかっていないのではないかと思います。

自閉症者は心が欠如していると言われますが、音楽の力で心を育ってくれることを願い日々奮闘しています。

人間は言語を得たのです。

自閉症者は、言語を拒否している状態です。

自分の気持ちや想いを言葉で伝えられるようになって欲しいと願っております。