自閉症スペクトラムの人が幸せに生きるために。結城美帆子

農水省の元事務次官が我が子を殺害してしまった痛ましい事件の裁判がありました。

殺害されたご子息は、アスペルガー症候群の診断を受けていたようです。

この元事務次官は、全てを一人で抱えてしまったのかもしれませんね。

東大を卒業され事務次官にまでいかれた方ですから、優秀な方なのでしょう。

ご子息は、そんな優秀なお父様でとても辛かったかもしれませんね。

お姉様だか妹様だかは、ご子息の病気が元で縁談が破談になり自殺をされたとか。

お母様は、うつ病を発症したとか。

元事務次官が、人間というものをもっとわかっていれば、こんな悲惨な事件は起こらなかったのではないでしょうか?

人間は、色々な人がいて、努力ができる人ばかりじゃないのですよ。

親は、ある程度我が子の個性を見極めて子育てをする必要があるのではないでしょうか?

自閉症スペクトラムの人は、定型発達の人と同じではないのです。

自閉症スペクトラムの子供に、定型発達の子供に教えるような教え方でピアノを教えてもうまくいきません。

発達が遅い早いの問題でもないので、時間をかければできるようになるということでもないように思います。

自閉症スペクトラムの子供には、自閉症スペクトラムの子供への教え方をしないと、理解されずうまく弾けるようにならないのです。

自閉症スペクトラムの子供が社会の中で生きていけるようになる一つとして、何か一つでも得意と言えるものを見つけられると、それが心の支えとなります。

私はピアノの指導者なのでピアノを教えることしかできませんが、絵を描くことでも、何かを作ることでも、その子が興味を示したものを伸ばしてあげると良いと思います。

ピアノの場合は、小学校入学前にある程度弾けるようになっていると自信になります。

自閉症スペクトラムの人でも、何か打ち込めるもの、心の拠り所になるようなものがあれば、社会の中で生きていくことができます。

自閉症スペクトラムの子供の指導をする時に注意をしなければいけないことは、一般的な子供に教えるように教え込むような教え方をしないことです。

彼らは、教え込もうとすると、自閉症スペクトラムの症状がひどくなります。

彼らを30年以上教えてきて思ったことです。

まずは、主体を出せるような環境を整えてあげることです。

彼らが安心して主体(自分)を出せるようにしてあげましょう。

社会には、アスペルガー症候群や広汎性発達障害でも自分の人生を生きている人たちもたくさんおります。

障害があっても大丈夫です。

わかってくれる人はおります。

子供のことで悩んでいると相談を受けることがありますが、精神分析療法(自由連想)を行っていくうちに、子供ではなく本当は自分自身に問題があったと気づく方もおります。

何か問題を抱えていて生き辛さを感じている人は、自分に目を向けてみると案外解決できるかもしれませんよ。

悩み事を抱えていたり生き辛さを感じている方の精神分析的カウンセリングを行っておりますので、受けてみたいと思われる方はお声をかけてください。