自閉症スペクトラムのお子様のレッスンについて。結城美帆子

自閉症スペクトラムのお子様の新規の生徒さんの受け入れは、しばらくの間ストップさせて頂きます。現在レッスンを受けている方は、継続してレッスンをさせて頂きます。自閉症スペクトラムのお子様レッスンは、特異性に応じてレッスンをしなければなりませんので、健常のお子様よりも労力を必要としますのでご了承ください。自閉症者は主体が無い(向井先生は出せないだけと申しますが)ので、下手をすると指導者は鏡になってしまい、気づかないでいると、自閉症者を操り人形にしてしまう危険があります。自閉症者の特徴の「おうむ返し」でピアノを弾かせる事は出来ても、自閉症者みずからピアノを楽しむ事はできません。自閉症者みずからピアノを弾きたいと願い弾けるように指導をしていかないと、ピアノを弾く喜びを感じる事はできないのです。自閉症者にピアノを教え始めて20年になりますが、弾けるようにさせているのに私自身いつも物足りなさと言うか不発弾を抱えているような感じで何かスッキリしなかったのですが、精神分析の勉強もしているうちに、理由がやっとわかってきました。健常者と自閉症者は、同じ指導はできないのです。自閉症者に、健常者と同じに指導をすると、操り人形を生み出すだけで危険です。私は、自閉症者にレッスンをするとき、精神分析と同じように、なるべく生徒の視界に入らないようにしたり、精神分析と同じように、返答しないようにしております。音楽は、感情を表現するものですから、能面のように感情を抑えると言うこと自体ひじょうに骨が折れることです。精神分析的なピアノのレッスンです。これができるのは、日本ではおそらく私だけだと思います。ただ、ひじょうに疲れるので、新規の生徒さんのお引き受けは、しばらくの間できません。健常者は、子供も大人も募集しております。