自閉症の子供のレッスン。結城美帆子

私はピアノを教え始めて40年以上になり、障害者にもピアノを教え始めて30年です。

30年前は、知的障害とかダウン症、精神薄弱と言われる子供がレッスンに来ておりました。

自閉症と言われる子供がレッスンに来るようになったのは10年くらい前だったと思います。

そのうち、障害があると言わないで連れて来られる子供の中に、ちょっと違うと思う子供が増えてきました。

おそらく、私がちょっと違う子供と思った生徒さんたちは、知的障害を伴わない自閉症、アスペルガー症候群もしくは広汎性発達障害ではなかったかと思います。

知的障害を伴わない子供の場合は、親でも発達障害ということに気づきませんから、指導は大変です。

そんな中、自閉症の勉強をし始めたのが20年くらい前になります。

色々な論文を片っ端から読み、勉強会や研究会にも参加しました。

自閉症について、一番納得できたのは、ラカン派の精神分析を学ばれた方々の精神分析観点からの自閉症の研究論文でした。

ラカンの精神分析を応用し、自閉症者へのピアノのレッスンを行ってきました。

この指導方法ですと、楽譜の通りに弾けるようにすることは可能なのですが、自閉症者に音楽的に弾かせるところまでは出来ず、暗中模索しておりましたが、ブルグミュラーコンクールに参加する数名の生徒さんが渡部由記子先生のレッスンを受けてくださったことで、打破できそうです。

渡部由記子のレッスンを受けに行ってくださった生徒さんと、渡部由記子先生に感謝です。

知的障害を伴わない自閉症の子供は、昔からいたと思います。

最近、自閉症の子供が増えてきていると言われるのは、小児精神を研究する医師が出てきて診断できる医師も増えてきてからではないかと思います。

また、発達障害者支援法なんて言う法律もできましたしね。

でも、私は、別に診断を受けなくても構わないと思います。

その子が、自分の人生を生きていけるように育てば、育てれば、あえて障害というレッテルを張る必要はないと思います。

診断を受ければ、養育手帳をもらえ、色々な支援を受けられますから、経済的には助かるかもしれませんが、支援を受けるということは、行政から監視を受けるということでもあるわけですから、、、、、

自閉症、発達障害のお子様がレッスンにお越しになられた場合、指導者がその子を伸ばす指導をすれば良いだけのことです。

私は、発達障害の子供でも、一般的な子供と同じように音楽的に弾けるように育てたいと思って指導をしております。

障害があっても、自立して自分の人生を謳歌して欲しいと思ってピアノを教えております。

私のピアノ指導の目的は、ピアノを好きになってもらい、ピアノを通して地頭力と生きる力を育てることです。

自閉症の特徴を把握して指導をすれば、自閉症でもピティナピアノコンペティションで全国大会に出場させることも不可能ではないと確信しております。現在は地区予選を通過し地区本選出場は出来ております。

自閉症の子供は、見え方や感じ方が一般的な子供とは違うようなので、音符の読み方を教える時も、色音符や絵音符などを使わずに、初めから五線譜を教え理論的に教えた方がわかりやすいかもしれません。

感覚的なものが違うように思います。

知的障害を伴わない自閉症の場合は、親が気がつくということは難しいと思うので、ピアノの先生が気づいて対応をするしかないと思います。

教えづらい生徒と思ったり、なかなか譜読みが出来ないとか、手の関節がうまく外に出ない生徒さんの場合は、発達障害(自閉症)の可能性があるように思います。

保険診療を受けると、発達障害のレッスンを張ることになるので、自由診療で脳の画像診断を受けることをお勧め致します。

お値段は少々お高いかもしれませんが、子供の脳の状態を把握して、脳の伸ばし方を教えてもらえるわけですから、子供の将来を考えれば、決して高くはないと思います。

ただし、明らかに知的障害がある場合は、脳の画像診断はお勧め致しません。