自閉症の子供が増えてきている理由

自閉症は、脳の問題と言われておりますが、なぜ脳が自閉症の脳になるのかが問題なのではないでしょうか?

私は、少々ですがラカンの精神分析を学んでおりますので、精神分析の観点から自閉症を考えております。

ラカンは「父の名」という言葉が出てきます。

父の名を受け容れる過程は、幼児の全能である「ファルス」を傷つけることという意味で、去勢と呼ばれます。

この去勢によって、人間は自らの不完全性を認め、不完全であるところの主体を積極的に確立するのです。

去勢をしに来るのは、父親的存在の人間です。

去勢を免れていると、主体を確立することができないのです。

ラカンの精神分析では、自閉症者は去勢を免れていると書かれておりました。

自閉症が増えているのは、父親の機能不全が原因の一つではなかろうかとも勝手に思っております。

昔の父親は、怖い存在でしたが、今は母親は友達的存在になり、父親は優しい存在になっているように思います。

優しさだけで良いのでしょうか?

世の中の風潮は、子供は褒めて育てるとなっているように思いますが、それではいつまで経っても全能の王のままで裸の王様ではないでしょうか?

レッスン室に入る時に「さようなら」とか「ありがとうございました」というお子さんがおります。

レッスンが終わってレッスン室を出る時に「お願いします」というお子さんもおります。

言語の世界に入れていないのです。

自分に手のひらを向けて「バイバイ」というお子さんもおります。

主体がないのです。

親は、「えっ」と言って笑うだけですが、深刻な問題で、笑っている場合じゃないです。

このようなことを、脳の障害と片付けるだけで良いのでしょうか?

私のレッスンでは、とにかく自分で考えて判断させます。

自閉症者は、他者の反応を見て良し悪しを判断するようなところがあるので、私は精神分析を応用し、生徒の視界に入らない場所にいるようにしてレッスンをしております。

そうすることで、主体的に弾くようになってきております。