軽度の知的障害がある自閉スペクトラム症で支援級で学んでいる中学2年生の〇〇さんが、昨日、ピティナピアノコンペティションD級を受けて来ました。
残念ながら、予選通過は出来ませんでしたが、8.2は素晴らしいです。
よく頑張りました。
D級の課題曲は、ベートーヴェンのソナタやバッハの平均律、プロコフィエフなどを学びますので、健常者でも簡単に参加出来るレベルではありません。
続けることで得られることがあると言うことを、ピアノは教えてくれます。
自閉症の子はコミニュケーションが上手くできなかったり、他者と合わせると言うことが苦手な子が多いですが、得意な子のがあれば、人と繋がることが出来ます。
私は40年色々な人にピアノを教えてきましたが、自閉症の子は50人以上になり、DSMに書かれていないことでも、3回くらいレッスンをさせて頂くと、親御さんから「うちの子は自閉症なんですが」と申告を受けなくても、音楽でしかわからない特徴を発見したので、自閉症とわかるようになりました。
自閉症の子はを教え始めた頃はわからなかったのですが、ある特徴があることに気づいたのです。
なので、自閉症の子が診断を受ける時にWISCによる発達検査を受けますが、時間がかかるWISCの検査などしなくても自閉症の子は自閉症とわかります。
その検証をさせて頂きたかったので、これまでの自閉症と診断を受けた生徒さんの皆様には検査をお願いしておりました。
私が発見した音楽でしかわからない自閉症の特徴は、子どもでも大人でも同じでした。
大人の自閉症の生徒さんも教えておりますので。
自閉症のピアニストと呼ばれる方は何人か知っていますが、自閉症のバイオリンニストとかオペラ歌手と言われる人を私は存じ上げないのですが、私が発見した自閉症の特徴から考えると、理由は明確です。
難聴の方や、欠損がある方のレッスンは出来ませんが、IQが70以上の軽度知的障害の自閉症の方であれば、ピアノは上手く弾けるように教えることができ、コンクールで入賞することも可能です。
現に、〇〇さんは、コンクールで、何度も奨励賞を受賞されています。
障害がある方でも頑張っているのですから、健常と言われる方たちも頑張って下さいね。
ピアノは、生涯に渡り楽しむことができる習い事ですから。
必ず上手く弾けるようにご指導させて頂きますから、どうぞお任せください。
ただし、最低でも1年は続けて頂けることが条件です。