自閉スペクトラム症の小学4年生のレッスン

支援クラスに通っている男のお子さんです。

今日は、バイエル76番のレッスンです。

とても速いテンポで弾くので、何度も間違って、最初は間違えるたびに最初に戻って弾き直しをしておりましたが、何を言わずに最後まで弾き終わるまで黙って聴いておりました。

2度目に弾き始める時は、「間違った小節から弾きましょう」と指示をしました。

何度もミスをするので、「どうしたら間違わないで最後まで弾けると思いますか?」と聞きましたら、しばらく黙っていて、「ゆっくり」と申しましたので、「それでは、ゆっくり弾いてみましょうか」と申し上げました。

それでも何度もミスをしましたので、「先週、結城先生が言った方法で練習しましたか?」と聞きましたら、しばらく黙っていて、「忘れました」とお答えになりました。

「どうしたら、結城先生が言ったことを忘れないで、お家で練習できると思いますか?」と聞きましたら、しばらくたってから、「メモ」と言いました。

「何にメモをするのかな?」と聞きましたら、「自由帳」と言いました。

「自由帳にメモする為には、あと何が必要ですか?」と聞きましたら、「えんぴつ」と言いました。

自由帳も、えんぴつも持ってこなかったとのことなので、「どうすればいいかな?結城先生にして欲しいことがあったら言ってね。結城先生にして欲しいことはありませんか?」

「紙とえんぴつを貸してもらえませんか?」と言うところまで言ってね欲しかったのですが、レッスン終了時間になってしまいました。

自閉症の特徴です。

自閉症者にピアノを教えるのは、すごく手間も時間もかかり大変なのですが、導いてあげれば、少しづつ自分で考えられるようになり、自分の気持ちを自分の言葉で伝えられるようになります。

そうすることで、自閉症者でも主体的にピアノを学び、主体的に生きられるようになります。