自閉スペクトラム症が疑われる生徒さん

以前のDSMではアスペルガー症候群や広汎性発達障害、ADHD、学習障害、自閉症と診断名が細かくありましたが、現在のDSMでは、自閉スペクトラム症発達障害に統一されました。

自閉症の論文が発表された時は、最初にカナー氏が発表して、次にアスペルガー氏がが発表したからでしょうか?カナー型自閉症、アスペルガー型自閉症と言われていたようです。

アスペルガー型自閉症は、知的障害を伴いませんので、ほとんどの方が行政の支援を受けていないようですから、学校も普通の学校の普通のクラスに通っているようです。

ADHDや学習障害、広汎性発達障害のお子様でもIQ(知能指数)が80以上の子供は、普通の学校の普通のクラスに通われているように思いますが、40年以上ピアノを教えてきて、30年以上自閉症の子供にピアノを教えてきた経験から、2、3回会うと自閉症発達障害かどうかがわかるようになり、専門医の受診をお勧めした生徒さんは、今までのところ全員100%私が想像した通りの診断を受けてきております。

それだけ、自閉症発達障害は顕著な特徴があるのです。

発達障害は、脳の障害ですから、早期に発見して、適切な指導を行えば改善できる可能性があります。

自閉症発達障害のお子様は、レッスン室にお入りになる時「お願いします」と挨拶をしますが、目を合わせません。

お子様によっては、レッスン室にお入りになる時「ありがとうございました」とお入りになられる方や、レッスンが終わってレッスン室を出て行く時に「お願いします」とおっしゃるお子様もおります。

親御さんは、笑われますが、精神分析の観点から自閉症発達障害を研究している私としては、けして笑えるようなことではありません。

このお子さんは、主体が引き出せていないのではないかと思います。

まずは、主体を出せるように導いてあげること、その為には安心が得られるようにしてあげることが大切です。

専門家によっては、自閉症は主体は無いとおっしゃる方がおりますが、ラカン派の精神分析家向井雅明先生は「主体が無いのではなく怖くて出せないだけ」と申しますし、私も経験から同じ考えです。

私は、これまで自閉症発達障害の多くの子供にピアノを教えてきて、ほとんどの子供が発達障害の改善ができ、中にはピアノピアノコンペティションで地区本選出場を果たしている生徒さんも多数おります。

自閉症発達障害は、改善ができると、自閉症発達障害ということがわからなくなり、普通に生活ができるようになります。

軽度の場合は、投薬治療をしなくても改善が可能ではないかと考えておりますし、当教室の生徒さんでコンサーラの投薬治療を受けている生徒さんは一人です。

発達障害の薬は、今のところ3種類あるようですが、精神科の薬ですから、管理が難しい薬です。

特に、コンサーラは全ての医師が処方できる薬ではないので、私は怖い薬ではないかと思います。

みんなが幸せに!