ピティナピアノコンペティションに初めて挑戦する4月から小学6年生になる生徒さんです。
知的障害もあるので、特別支援クラスに通っています。
C級の課題曲は簡単ではありませんが、頑張って練習をされております。
幼児からピアノを習っているからと言って、全ての人がコンペティションのC級の課題曲が弾けるとは限らない中、本当に良く頑張っていると思います。
昨年、ブルグミュラーコンクールで奨励賞を受賞してからは、頑張りに拍車がかかったように思いますので、ピアノで自信を付けることが出来たのではないかと思います。
自信は、次の頑張りの源になります。
私の〇〇さんへの指導目標は、ピアノで自信を付け、薬が無くても自分で自分をコントロール出来るようになって頂くこと、薬に頼らず生活し生きていけるようになって頂くことです。
どんな薬にもデメリット・副作用があります。
薬が無い状態に見舞われる可能性が無いとも言えません。
新型コロナの薬のように、コロナの治療薬が使えないと言うこともあるかもしれません。
ピティナピアノコンペティションは、バロック・古典・ロマン派・近現代の四期4曲を学びます。
バロックは、初めて学んでいるので苦戦しています。
インベンションは、難しいです。
ピティナピアノコンペティションの良いところは、四期が学べるところにあると思っているので、苦戦する曲があっても良いと考えております。
ピティナピアノコンペティションに挑戦しなければ、バロックがあったり、年代によって色々な曲があり、色々な弾き方があると言うことを知ることができますし、音楽を深く知ることができます。
今は色々なコンクールがありますが、幼児からピティナピアノコンペティションに参加している生徒さんは、初級の段階から四期を学びますので、幼児から色々な音楽があることを知ることができ、四期全てを弾きこなせるように育ちます。
私が子供の頃は、幼少期から四期が学べるコンクールはありませんでしたので、近現代の曲を学んだのは音楽大学の時です。
なので、生徒さんたちをピティナピアノコンペティションに参加させるようになった時、近現代を学ぶ為に、せっせと個人レッスンに通いました。
個人レッスンを受けている中で、コンペティションは、音高音大の受験生に教える指導では、生徒さんが望んでいる目標を達成出来ないと言うことも知りました。
コンペティションの指導をするようになってからは、小さい子供たちは、近現代の曲を好む傾向にあるように思いましたので、コンペティションに参加できないレベルの生徒さんたちにも、発表会では近現代の曲を選ぶようになりました。
ピアノは、コンクール(コンペティション)に挑戦することで、上手に弾けるようになるだけでなく、柔軟で強い精神力や心が育まれ、成功体験を積み重ねることで自分を信じる力が育まれ、目標を達成する方法を身につけることができ、生きる力が育まれます。
ピアノは、コンクール(コンペティション)を活用することで、人間を育てることができると確信しております。