ピアノを弾くことが心から「楽しい」と思えば、「練習してきてね」なんて言わなくても弾くと思います。
親御さんがピアノのご経験がある場合には、ピアノは自宅での練習も必要と思われている方が多いように思いますが、親御さんがピアノの経験が無くピアノを始める場合は、ピアノは自宅で練習するということを知らない場合が多いように思います。
私の親はピアノの経験が無い人でしたし、私は自分からピアノを習いたくて習わせてもらいましたので、私自身、ピアノは自宅で練習をするものという認識がありませんでした。
レッスンに行く度に弾けるようになるのが楽しくて仕方がありませんでした。
習い始めは、家にピアノはありませんでしたので、バイエルピアノ教則本の中にあった紙鍵盤で弾いたつもりになっていました。
ピアノのレッスンを始めて3ヶ月くらい経った時に、ピアノを買ってくれました。
嬉しくて嬉しくて、親からは「いつまで弾いてんの、もう寝なさい」とよく言われていました。
バイエルは、自分からどんどん予習をして、レッスンではマルをもらうだけでした。
バイエルが終わって、ハノン・チェルニー100番・ブルグミュラー25番の3冊になってからも、どんどん復習をしてレッスンに行きましたが、ここで最初の挫折を味わいました。
ハノンは、楽譜通りに弾けてもマルをもらえなかったのです。
チェルニーも、ブルグミュラーも、一回でマルがもらえなくなったのです。
この辺から、ピアノの奥深さを認識するようになったように思います。
ペダルを教わった時、初めてダンパーペダルを踏んだ時の感激は今でも蘇ります。
私が今に至るまでピアノを続けて来ることが出来たのは、最初に私にピアノを教えてくださった先生のお導きがあってのことと、心から感謝しております。
ピアノは弾けるから楽しいのです。
だから、弾けるようになるまでは、自宅で練習をしなくても構わないと思っています。
弾けるようになったら、自宅でたくさん練習をすれば速く弾けるようになるので、速く弾きたい方は自宅でも練習をされると良いと思います。
レッスンでは、毎回弾き方を教えますから、自宅で練習をしてこなくても大丈夫です。
早く上達したい方や、カッコよく素敵に演奏したいと思われる方は、ご自宅でも練習をされると良いと思います。
結城美帆子ピアノ教室は、本人主体のレッスンを行っております。