自分の考え気持ちを口に出せるようにしましょう。結城美帆子

ピアノを教えていて感じることがあります。自分の思っていること、自分の考え、自分の気持ちを口に出せない子供がおります。質問しても、何も答えない子がいるのです。わかっているのか、わからないのか、指導者としては一番困ります。以前、渡部由記子先生のレッスンを受けに連れて行った生徒も、渡部先生の質問に黙ってしまって、渡部先生から「わからない時は、わかりません。わかる時は、わかります。お返事ができるようにしましょう。」と、言われましたが、黙ってしまうのは、わかるかわからないのかではないような気がしました。主体性がないのです。自ら考えて弾くように教えていかないと、わからないと言うことがわからないようなのです。あまり教え過ぎるのも良くないと思いました。考える力をつけていかないとダメなのです。そうしないと、あやつり人形のようになってしまうのです。親が言ってくれるのを待つようになってしまうのです。本人は、言われた通りに指を動かして弾いているだけですから、わからないとか、わかるとかと言う感覚ではなく、親や先生が良くできたと言えば良くできたと思うだけで、感動が得られないのです。自分が存在しないのです。親や先生の顔色で善し悪しを判断しているように思えるのです。親の顔色を伺わないようにするにはどうしたら良いでしょうか?主体的にピアノを弾いて欲しいと願っているのですが。レッスン室から廊下に出ると、子供たちは親に「良くできた?」とか「頑張った?」とか聞いているのですが、おかしなことだと思いませんか?自分で自分を認めることが出来ないといいますか、自分自身が「良くできた」「頑張った」と心から思えることが大切なのですが、このように親に聞く子供たちは、自分自身では「良くできた」「頑張った」と思えないのでしょうね。私は、自分で考え自分の意見を言うことができ自分で行動できる人になって欲しいと思います。レッスン室に親がいない方が、子供は自分の意見を言えるようになるようです。子供は、親に褒められたいと思ってやっているところもありますから、親の前では良い子になろうとして「わからない」と言えない場合もあるようですし、緊張と緩和のバランスが大切なのですが難しいです。