心を育てると言いますが、心は結局のところ脳なんですよね。
理性も結局のところは脳です。
怒りっぽい人を見ると、「前頭葉が萎縮しているのかも?」とか思っちゃいます。
ピアノ演奏は両手を使いますので、右脳も左脳もフルに使うので、脳全体を活性化することが出来るのです。
脳が活性化して発達すれば、感情のコントロールもできるようになるはずです。
以前は、片手の練習をさせていたのですが、脳のことを考えたら、片手ではなく可能な限り両手で弾いた方が絶対に良いので、最近は最初から両手の譜読みをさせ、両手で弾けるようにレッスンを行っております。
ただし、ポリフォニーは声部ごとの練習をたくさんしてから、両手で弾く練習をします。
脳のためには、ハノンは楽譜を見ないで弾きます。
スケールとアルペジオも楽譜を見ないで弾きます。
以上のようなレッスンで、脳と心が育つレッスンを行っております。
「覚え弾きはいけません、楽譜を見て弾きましょう」と言ったりする指導者もいると思いますが、楽譜をしっかり見ながら弾かなければならない時もあれば、手をしっかり見て弾いた方が良い時もあるのです。
手のフォームやタッチを直すときは、楽譜を見ながら弾いていたら直せませんでしょ。