考える力を養いないましょう。結城美帆子

子供にピアノを教えていて気になることがあります。

自分の演奏を聴いていないのではないかと思う生徒さんがけっこういるように思うのです。

言われたことはやるようなのですが、受け身のように思うのです。

「毎日30分練習しましょう」と申し上げると、きちんと毎日30分練習をしてくるのですが、「言われたからやってきた、なにか文句ありますか?」って感じに思える子供がいるのです。

実は、大人の生徒さんでも時々お見受けするのです。

大人の生徒さんの場合は、親にマルかバツで育てられた方に多いように思いますし、精神分析的に申せば、生徒さんたちは無意識だと思いますが、指導者の私にご自身の母親を転移させている場合があります。

そのことを気づかせてあげると、母親との関係も良い方向に改善され、ピアノのレッスンなのに、精神分析の効果も得られたりもする場合があるのです。

精神分析は、分析家に自分が影響を受けた人を転移させ、転移を解消させることにより、囚われていたものから解放され、自由に生きることができるようになるのです。

生徒さんには、自分の演奏をよく聴いて、どうしたいかを考えて練習をして頂けるように導いてはおりますが、お家でも、なるべく自分で考えて弾くようにお声掛けをお願い致します。

まず生徒さんご自身がどんな風に弾けるようになりたいのかを想像し、想像したように弾けるようになるにはどうしたらよいかを考え実行すると良いですね。

その為には、まず、何が良いのか?何が美しいのか?などを知りたいと言う気持ちを育てることが必要に思います。

音楽は、「真・善・美」の追究で、人生いかに生きるかの追究に結びついていきます。