元の生活様式に戻してしまうと、感染のリスクが高まるのではないかと思います。
ラカン派の精神分析家になるには、自ら分析を経験しなければなりません。
教育分析と申しまして、分析で自分の問題をクリアーにしておくことが必要なのです。
自分の心の問題が解決されていないと、相手に転移をしてしまう場合があるからです。
10年以上分析家のもとへ通って分析の作業を続けます。
私は10年以上毎日分析家のもとへ通って分析の作業を行いましたが、今まで生きてきた人生の中で、一番大変な経験でした。
途中、何度か止めようと挫折しかけたこともございましたが、命を落とす覚悟で続けました。
精神分析を始める時に、分析家から「精神分析は、生活の一部と考えてください」と言われました。
精神分析の作業は、分析者も分析家もお互いが命の危機を感じる時もあるほど大変な作業ですが、自分の人生を生きられるようになります。
精神分析の作業に比べれば、新型コロナウイルスの感染予防の為に生活様式を変えることなど、私にとっては何でもないことで、新型コロナウイルスが特別に恐ろしいとも思いません。
新型コロナウイルスを予防する為に新しい生活様式と言われておりますが、私にとっては新しいことはあまりないように思います。
手を洗うことも、お掃除をすることも、今までも行っておりました。
新しいことと言えば、お互いが新型コロナウイルスに感染していることを前提に日々の業務を行うようになりましたので、ソーシャルデイスタンス(お互いの飛沫を浴びない距離)を考えて、ピアノの距離を離したことです。
1日四回の歯磨きも口腔ケアを考えて、新型コロナウイルスの前から行っておりました。
感染症は、新型コロナウイルスだけではないですから、普段から色々な感染症に備えて、感染症にかからない生活をすることが大切なのではないでしょうか。
私は、知らない人が調理したものは、口にしません。
なぜなら、調理中に、唾が飛び、食べ物に入っている可能性もあるからです。
玄関に、アルコールもしくはヒビテンの消毒液を置くことをお勧め致します。
私は、外から帰ったら、まずは、玄関で消毒してから洗面所へ行き、手を洗い、洗浄液でうがいをして、頭からシャワーを浴び、着替えます。
部屋の中では、何かに触ったら、アルコール消毒を習慣にしております。
食事の時も、いただく前に、食卓に着いてからアルコールを含んだウエットテッシュで手を拭いてから、いただきます。
お教室には、色々な方がいらっしゃいますので、どれだけ消毒をしても、菌やウイルスを除菌できないと考えているので、自分を消毒するようにしております。
溶連菌やノロウイルスに罹患していても、症状が軽い場合は、レッスンに連れてきてしまう親御さんもいるようなので、こちらが注意をしなければなりません。
40年以上ピアノ教室を経営しておりますので、色々なことを学びました。
個人でピアノ教室を経営するのって、けっこう大変なのです。
専門家に相談しながらでないと、できないことです。
最低でも、医学の専門家と法律の専門家がいないと、皆様に安心してピアノを教えることはできないです。
そうじゃないピアノ教室もあると思いますが、私は性格上できないのです。
もうだいぶ昔になりますが、髪の毛がいつもグシャグシャな生徒さんが来ていて、とても気になってレッスンの時は髪を束ねるように申し上げてゴムで結わいてあげようとしたら、髪の毛にケジラミがいたのです。
びっくりしました。
その生徒さんがお帰りになった後は、知り合いの医師に相談し、全ての生徒さんにお休みの連絡をさせていただき、バルサンをたきました。
色々な生徒さんがおりました。