絶対音感について。結城美帆子

絶対音感のトレーニングの目的は、ソルフェージュ力を強化するためです。

ソルフェージュとは、メロディーに歌詞をつけないで、ドレミの音感で正しく歌うことを意味します。

音楽の勉強の中で、いちばん基礎になるもので、歌を勉強しようとする人ばかりでなく、ピアノ・バイオリン・作曲などの勉強にとっても大切なものです。

音程やリズムを正しく歌う練習は、楽譜を読む力、正しい音楽表現の力を養います。

2歳3歳からレッスンをお始めになられる生徒さんは、聴覚の発達が止まる7歳まで、絶対音感のトレーニングを行っておりますますが、絶対音感がないからと言って、ソルフェージュ力が無いと言うわけではなく、絶対音感が無い方は、相対音感を身につけることができますから大丈夫です。

絶対音感は、一週間に一度お教室にお越しになった時だけトレーニングして身につくものでは無く、お家でも毎日のトレーニングが必要です。

絶対音感は、ソルフェージュ力をつけるために必要なものなのです。

ただ絶対音感をつけるだけを目的としてトレーニングをしても、あまり意味はありません。

ピアノが上手に弾けるようになるためには、絶対音感よりもソルフェージュ力の方が大切です。

ソルフェージュ力があると、初見力がつきますから、ピアノがより楽しくなります。

私は、30分レッスンでも60分レッスンでも、ソルフェージュのレッスンと初見のレッスンをしておりますので、30分レッスンの場合は、時間の関係で両手までできなくて片手の練習が宿題になることもあります。

私が最初にピアノを教えて頂いた丸山徳子先生は、むかーしですが、ソルフェージュのレッスンもしてくださいましたし、中学一年生からは、コーリューブンゲンを使ってソルフェージュのレッスンを受けました。

コーリューブンゲンは、ドイツから来たソルフェージュの教則本ですが、世界中の国で使われております。

コーリューブンゲンは、音高音大へ進まれる方は、専攻に関係なく全員勉強しますし、幼児教育や保育士の学校でもコーリューブンゲンは勉強します。

私も、音高音大を受験する人には、コーリューブンゲンのレッスンをします。

ピアノを生涯楽しむためには、趣味でもソルフェージュは必要と考えております。

絶対音感と相対音感の違いは、固定ド唱法か移動ド唱法のです。

絶対音感の方は、固定ド唱法で、相対音感の方は、移動ド唱法になります。

絶対音感の人と相対音感の人は、脳の違いなので、同じ音に聞こえることはありません。

たとえば、ト長調は、ソラシドレミファシャープソで、絶対音感の人は、ソラシドレミファシャープソと聞こえますが、相対音感の人は、ドレミファソラシドと聞こえるのです。

文科省は、移動ド唱法を教えております。