精神分析観点から子供にとって良いミルクとは。結城美帆子

『子供にとっての「良い/おいしい」ミルク、それは、母親が優しく微笑みながら与えてくれるミルク、そして実際本当に欲しがっているかどうか、自分の全身に常に気を配りながら飲ませてくれるミルクである。

一言で言えば、子供は、ミルクと同時に、母親の「愛」を飲もうとするのだ。

先に、「愛とは、持っていないものを与えることだ」というラカンの定義について説明した。

母親の「愛」とは、彼女にとって最も内密な、何ものにも占められていない「無」という場所を捧げることである。

この「無」の場所の存在を告げ、そこに導いてくれるミルク、そこで自分の存在を確立し、自信を持って成長することを促してくれるミルクが、子供にとって最上のミルクなのである。』

向井雅明氏「考える足」より抜粋。

愛で満ち溢れた社会になるといいですね。