笑顔があふれるピアノ教室。結城美帆子

私は堅苦しいのは好きではないのですが、以前お越しになられていた生徒さんのお母様から「ニコニコしてレッスンをされているとなんかバカにされているみたいでいい気持ちじゃないです」とご指摘を受けたことがありまして、色々考えたのですが、精神分析的観点から考えれば、どういう風に感じるかは、自分自身の心の問題でもあるので、自分のスタンスで続けることに致しました。

40年間、実に様々な方々とお会いしました。

みんな自分を守ることに精一杯で余裕がないのかもしれませんね。

電車やバスでお年寄りや妊婦さんに席を譲ると「偽善者」と言われるから、今は席を譲らなくなったと聞きました。

他者の目を気にし過ぎなのではないかと思うのですが、他者から良い評価を受けたいと言いますか、ほめられたい欲求みたいなものを大人になっても引きずっているような人がいるように思います。

自分は自分でいいと思うのですが。

ピアノのレッスンでも、マルをつけてあげると嬉しいみたいですしね。

本来は、マルなんていらないと思うのです。

指導者が良くできたと思うのではなく、本人はどう思うのかが大事なんですけどね。

自分自身が、何が美しくて、何が真実で、何が善なのかを見極めることが大事なんですけどね。

「先生が良くできたと言ったから良くできたんだ」ではダメなんです。

「先生が良くできたと言ったから良くできたんだ」は、自閉症です。

私は、自閉症の生徒さんでも、自分で考えるように導いておりますので、時間がかかりますが、自分で考え判断できるようになっていきます。

人間は、猿回しの猿とは違うのです。

人間の言葉をまねるオウムには心が連動しているわけではないですが、人間が喋る言葉には心があるのです。

音楽は、心を自由に表現できるものなのです。

だから自閉症者にも良いと思うのです。

私のレッスン室では、喜怒哀楽を自由に表現して欲しいと思います。

そうすることで心が昇華されます。