私は、やっぱりバイエルが好きです。結城美帆子

最近は、導入期の教則本がたくさんあって、私も良いと言われる教則本を使ってみたりもしましたが、無駄なく最短で基礎を学べる教則本は「バイエル」だと思います。バイエルは、楽しくはないかもしれませんが、ピアノを弾くための基礎(5本の指の定位置で弾く、指を広げて弾く、指を寄せて弾く、指をくぐって弾く、指をまたいで弾く、同じ音を指を変えて弾く)を理論的にきちんと学べます。結局、どの教則本を使っても同じように思います。後から後から導入期の教則本が出版されるのは、100%どの生徒にも合う(できないところがない教則本、難しいと思うところがない教則本)がないからなのではないでしょうか。私自身は、最初はバイエル(私の子供の頃はバイエルかメトードローズしかありませんでした)を勉強しましたが、できないところはありませんでしたし、難しいとも思いませんでした。バイエルの他に副教材を使っていたので、楽しかったです。バイエルが修了して、チェルニー100番組練習曲とブルグミュラー25とハノンの3冊になり、ますます楽しくなりました。チェルニー30番とソナチネアルバムに入った時は、嬉しかったです。バッハのインベンションに入った時は、ピアノを習っていて初めて「難しい」と感じ、シンフォニアに入った時は「わかんない」と思いましたが、平均律に入った時は「バッハもいいな」と思えるようになりました。ソナタアルバムとかシューベルトとかメンデルスゾーンなんかの曲を先生からいただくと、嬉しくて嬉しくて天にも昇るような気持ちでした。ただ、ショパンのノクターンは好きになれませんでした。実は、今でも好きではありません。以上、結城美帆子の回想録でした。