私の願い。結城美帆子

私の願いは、私がピアノを教えた生徒の皆さんが、音楽を愛する優しい人に育ってくださることです。私は、仕事をしながら、祖父母と母を自宅で介護をし看取りました。父は私が45歳の時に離婚をしてお婿さんだったので当家を出て行きましたから父の看取りはしませんでした。介護は、確かに楽にできることではありませんが、特別なことでもないと思います。生きて行く上で、老いて行くのは当たり前のことです。祖父母も母も高血圧と心房細動による脳梗塞でしたから、母は要介護5の上限まで重くなってしまいましたので、大変と言えば大変でしたが、私を育ててくれた人ですから、介護をするのは当たり前です。母は、私に音楽と言う賜物を与えてくれた人ですから、心を尽くして介護をするのは当たり前です。子育ても無償の愛ですが、介護も無償の愛です。デイサービスや老人ホームなど事業所の職員は、当たり前ですけど生活の糧を得るために仕事で介護をしているのです。家族は、介護をしても報酬は1円もでません。愛だけです。母を介護しているときは、当然仕事をセーブしました。当然収入も減りましたが、母を老人ホームに入れることなく看取ることができたことに幸せを感じております。お金がたくさんあることが一番の幸せではないと思うのです。お金を稼ぐために母を老人ホームに入れるようなことは絶対にしないようにしようと思っておりました。介護は、生活の一部です。私がピアノを教えた生徒の皆さんが、介護が必要になった親を老人ホーム追いやること無く、面倒を見ることができる優しい人に育ってくれることを願っております。色々な人が生活しているのが社会です。色々なことがあるのが人生です。喜びも悲しみも苦しみも分かち合えるのが家族だと思いませんか?ピアノは、努力と忍耐だけで上達できるものではありません。ピアノの上達には作曲家の想いを汲み取ること、相手の想いを理解しようとする気持ち心の成長が必要なのです。介護も同じだと思います。介護も努力と忍耐だけでできることではなく、相手を思いやる心がないとできないと思います。だから、介護の仕事は誰でもできるわけではないと思います。相手を思いやる気持ちが無い人に介護の仕事は無理です。介護の仕事は、お金だけでできることでは無いと思います。3年間施設で介護の仕事をした経験からも思います。お金だけで介護の仕事をやっていると、虐待が起こります。