私の願い。結城美帆子

私は、ピアノの指導を通して、他者の心の痛みがわかる思いやりのある心の優しい人を育てたい。

世の中には色々な人がおります。

人を殺しても平気でいられる人もいるのです。

若い頃は信じられませんでしたが、いるのです。

20年以上に渡りけっこう多くの自閉症者や知的障害の子供や成人にピアノを教えてきて、彼らに一番注意をしなければならないことは、自傷他害ではないかと思います。

殺人など一線を越えるか越えないかは、心の問題ではないかと思います。

このような言い方をすると語弊が生じるかもしれませんが、彼らは、人を殺しても、おそらくですが、私が思うような心の痛みを感じることはないように思います。

私は感情移入が激しいので、自分がされていなくても、自分がされているように感じてしまうので、サバンナの弱肉強食のテレビ番組を見られませんし、月一回行われている牛の屠殺も見られません。

命を頂いて生きているのです。私は、虫を殺すのも嫌なのです。

花を切るのを嫌な時もありましたが、切り花にして花瓶に生けても、花は人の心を和ませてくれるので、生花も死んでいるわけではないと思えるようになりました。

犬をたくさんの飼っていた時がありますが、犬が死ぬのを見ているのが辛かったです。

苦しませたくないと思ってました。だから、赤坂動物病院まで連れて行ってました。

赤坂動物病院は、安くはありませんが、人間の病院と同じように、夜間は当直の獣医さんがいるので、安心して入院させることが出来ました。

つくば市の動物病院は、夜は動物だけ残して、人間は病院に誰もいなくなりますから、朝きたら死んでいたというのが普通なのです。

自宅と病院が一緒の場合でも、獣医さんが一人だけだと24時間見ていることなんてできませんから、急変してもわからず死んでしまうことになります。

私は、自分がされたら嫌だと思うことは、犬も嫌だろうなと思ったので、赤坂動物病院まで連れて行ってました。

自分がされて嫌なことは、他者にもしないと思ってます。

嫌なことは、経験からくることがありますから、経験をしないとわからないことってたくさんありますね。

例えば、私は障害者手帳を持っておりませんので、障害者手帳をお持ちになられている人の気持ちやお困りのことなどは、言われないとわからないことがたくさんあります。

他者の気持ちをわかろうと努力はしておりますが、わからないこともたくさんあります。

たぶん、他者の痛みがわからなくても気にならない人もいるのではないかと思います。

そのような人が、人を殺したら、更生することは無理と判断されて死刑になってしまいます。

殺された人はかわいそうですが、殺した人もかわいそうに思います。

私は、ピアノの指導を通して、彼らが殺人者にならないように、他者の痛みがわかる心を育ててあげたい。

人間は、みんな母親のお腹の中で育てられたのです。母の愛がなければ、この世に生まれてくることはなかったのです。

みんな愛されて、この世に生まれてきたのです。

愛された人は、愛することも出来るはずです。

この世が、たくさんの愛で充ち溢れることを願います。