私は、基本は教えますが、生徒さんには考えることをして頂きます。
何を考えるのかをわかる為には、私の話をよく聞く必要がありますので、聞く力が養われます。
他者の話を聞いて、理解することが必要ですので、読解力が養われます。
他者の話を聞いて、頭で理解して整理して言葉にするという一連の作業を行うには、時間も必要です。
生徒さんが間違って弾いた時「なぜ間違ったのかな?」と質問すると、
「楽譜を見ていなかったから」と答える生徒さん。
楽譜を見て弾くのは当然のことで、私はたえず「楽譜を見て」と生徒の皆さんに申し上げておりますので、
「楽譜を見なかったから」と深く考えずに答えてしまうのでしょう。
「なんの音を何番のお指で弾くのかな?」と質問すると、
「左手」と答える生徒さんもおります。
他者の話を聞く能力が、まだ発達していないのではないかと考えられます。
他者の話を聞くと言うのは、簡単なことではないのです。
他者の話を聞けるようになったら、話の内容を理解することが必要なので読解力が必要になります。
トンチンカンな答えをする生徒さんは、発達の問題がある場合があるので、観察をする必要があります。
よく観察して、発達を促すように導けば、話が聞けるようになり、他者の話を理解できるようになります。
社会で生きていく為には、他者の話を聞く力があり、話を聞いて理解する力があり自分の意見や気持ちを言葉で他者に伝える力が必要です。
私のピアノのレッスンでは、社会で生きていく為の必要な力「生きる力」を育みながら、ピアノの演奏技術と表現ができるようにレッスンをしております。
ピアノが上級レベルまで弾けるようになるには、毎日の練習が必要ですので、忍耐力や継続する力、集中力なども育まれます。
定期的にコンペティションに参加することで、目標に向かって努力する力と目標を達成する力も育まれます。