自閉症や学習障害、ADHDなど発達障害の子供にピアノを教える上で大切なことは、親御さんと指導者が価値観や教育観が一致していて目指す方向が同じということです。
指導者は、ピアノが弾けるようになるレッスンを行っているのに、親御さんが「楽しめれば良いので」と曖昧に思っている場合には、レッスンはうまくいきません。
「楽しむ」とはどう言うことか?
ピアノが上手く弾けるようにならなくても良いので、ピアノのレッスンという時間を楽しめれば良いのでしょうか?
私は、ピアノは弾けるようになって楽しいと感じるものと思っています。
自分で弾きたいと思う曲が、自分で弾きたいように弾けたら楽しいと思います。
私は、障害がある人も無い人も関係なく、ピアノの楽しさを味わえる人になってほしいと思って、レッスンを行っております。
その為に、まずは楽譜を読むことを教え、指の使い方、弾き方を教えます。
その次に、音楽の本質(音で何かを表現すること)に沿って、感性と表現力を養い、演奏力を高めるレッスンを行います。
なので、結城美帆子ピアノ教室では、ピアノが弾けるようになりたい方、ピアノが上手くなりたい方、結城美帆子からピアノを習いたい・習わせたい方を対象にレッスンを行っております。
発達障害があるお子さんもレッスンを行っておりますが、音楽療法的なレッスンは行っておりませんので、レッスンが可能なお子さんを対象としております。
結城美帆子ピアノ教室では、障害の有無に関係なくお互いにルール(お約束)を守ることを重要視しています。
発達障害のお子さんは、知能指数は70程度からレッスンが可能ですが、行動障害があり感情のコントロールが難しい場合には、レッスンをお引き受けできないこともあります。
指導者への暴言暴力や、ピアノの鍵盤の上に足を乗せたり、足台を蹴飛ばしたり、お子さんの行動を親御さんが制御できない場合、レッスンを受ける態度では無いと判断した場合には、障害の有無に関わらずレッスンはお引き受けできません。