発達障害やグレーゾーンの相談窓口。結城美帆子

私の教室には、定型発達のお子様のほか、発達障害のお子様や発達障害かも知れないと言うお子様もレッスンにお越し頂いております。自閉症やADHDなど発達障害のお子様は、精神分析的観点からレッスンを進めております。金曜日にレッスンにお越しになられた大人の生徒さんが、お話をしている時に生徒さんが「今も精神分析をしているのですか?」と聞いてきたのですが、精神分析は自分がするもので他者がするものではありません。精神分析の作業とは、精神分析家のもとで、分析者自身が自由連想をして自分自身が進めて行くもので、分析家は、分析者が分析を進められるように解釈を与えれだけです。精神分析は、分析者が分析家のところで頭に浮かんだことを検閲せずに自由にしゃべる自由連想法によって進められます。精神分析は、心理学とは違います。精神分析は、カウンセリングでもありません。精神分析は、分析者自身が自由連想法と言う手段を使って分析者自身がが分析の作業を進めて行くことです。私が行っているのは、精神分析をピアノのレッスンに応用したものです。精神分析は、自由にしゃべることで進められますが、精神分析的ピアノのレッスンは、ピアノを弾く事で、欲望を引き出し主体を引き出して行くことで、言語の世界へ導き、ピアノも弾けるように進めております。精神分析は、転移と逆転移で進められますので、指導者は、いつも心をニュートラルにしておく必要があります。その為に、ラカン派では、分析者自身が精神分析を受けて自分自身の問題を解決しておくことを必要としております。教育分析と言われたりもします。

もし、我が子が発達障害かも知れないと思った時、一般的には、行政や病院に相談に行くと思いますが、中には「小さい時から子供に障害者のレッテルを貼ってしまうのはかわいそう」と、公の機関には相談に行かない人もいるようです。私の教室には、親が医師と言うお子様がけっこうおりますが、以前お越しになっていて転勤の為にお辞めになられた生徒さんの親御さんが「発達障害は、病院に行っても今は治療法があるわけじゃないし、子供に障害者のレッテルを貼るだけだから病院に連れて行くつもりはない」とおっしゃっていた方がおりました。実は、このようにお考えの親御さんは、けっこう多いと思います。レッテルを貼られると言うことは、もし子供が何か事件を起こした時などは、行政から観察や監視をされる可能性もあると言うことです。健康保険を請求できる保険医として行政に登録している医師は、国民に迷惑をかけるような患者を発見した場合、保健所や警察に通報の義務があるのです。患者に対しての守秘義務もあるかも知れませんが、通報義務もあると言うことをご存知の方は、我が子を病院に連れて行ったり行政に相談に行くのはためらうかも知れませんね。民間の相談機関が必要ではないかと思います。