発達障害があるお子様について。結城美帆子

DSMによると、発達障害は、自閉症スペクトラム・ADHD・学習障害・緘黙症など、色々有り、ひっくるめて発達障害と言います。私は、ラカンの精神分析を学んでおり、精神分析観点から、発達障害の方にもピアノのレッスンをしております。「うちの子は発達障害なのですが、レッスンをお願いできますでしょうか?」と、お越しになられる方もいれば、障害の有無を言わないでレッスンをお申込みされる方もおります。どちらの場合でも、関係無く、生徒さんの様子を見させて頂いて、個別に指導案を作成し、親御さんに合意が得られましたらレッスンを始めることにしております。当教室には、体験レッスンの他に、3回のお試しレッスンが有りますので、4回お会いするうちに、お子様の様子や親御さんの考え方などは、概ねわかります。親御さんから、発達障害の有無を言われなくても、長年の経験から、発達障害が疑われるお子様はわかりますが、私は医師ではないので診断をする権利がないため、原則的に親御さんから意見を求められるとき以外は、私から申し上げることは致しません。私は、発達障害は、一つの個性と捉えてレッスンをしております。自閉症スペクトラムの特徴は、主体がないので(当教室の顧問、向井先生は『主体がないわけでは無くて、出せないだけなんだ』と申します)主体性を引き出すようにアプローチをしております。発達障害者に、無理やり教え込もうとすれと、二次障害が現れ危険な場合も有りますので、注意が必要です。自閉症の特徴の一つに「オウム返し」がありますが、私が3歳から教えている自閉症のお子様は「オウム返し」の症状は有りませんので、指導方法が大切なのです。経験からですが、小学1年生以降に私のところに来てレッスンを始めたお子様方は、すでにオウム返しになっておりますためか、治すのが難しいです。精神分析観点からのピアノのレッスンをしているのは、日本で私一人だけです。レッスンを始めて、成果を実感できることではないのですが、3歳からレッスンを始めれば、小学1年生になるときに、他のお子様との違いが実感できます。自閉症スペクトラムの症状の一つであります緘黙症も、私の行うレッスンで改善しております。このお子様は、行く行くは、対処の方法を身に付けることができるようになり、緘黙症は気にならなくなるでしょう。主体を出せるようになれば、自分が自分で自分の人生を生きて行くことができます。