皆さま、おはようございます。
ピアノ教師の結城美帆子です。
本日もブログにご訪問頂き誠に有難うございます。
今日は、軽度の知的障害とADHDがある自閉スペクトラム症の生徒さんの心の成長についてのお話です。
支援級で学ばれている中学2年生の男子です。
日曜日に、ブルグミュラーコンクールで同じ曲を演奏する一つ下の生徒さん(男子)と、2人で2時間のペアレッスンを行ったのですが、想像していた以上のレッスン効果がありました。
自閉症について書かれている書物には、自閉症者は心の理論が無いとか主体が無いとありますが、主体を引き出してあげることも可能ですし心の成長もあります。
昨日のレッスンで、自閉スペクトラム症の中学2年生の生徒さんが、ペアレッスンをした相手の生徒さんは年下でブルグミュラーコンクールで銅賞を受賞しているのですが、「悔しい、絶対ファイナルに行く」と申しました。
自閉症の子が自分の心の中のことを口に出して言えるというのは、すごいことなのです。
フランスに20年以上滞在しラカンの研究を行い自閉症についての研究も行なっているラカン派の精神分析家向井雅明先生は、「自閉症者は主体が無いわけでは無い、出せないだけなんだ」と言ってました。
私も50名以上の自閉症の子どもにピアノを教えてきた経験から、向井雅明先生の意見に同感です。
自閉症の子から主体を引き出すのは時間がかかりますが、その子を信じて諦めなければ必ず引き出せます。
ピアノは自閉症でも上手く弾けるようになります。
ピアノは、自閉症の子どもの主体を引き出し心を自由にすることが可能なのです。
これが音楽の素晴らしさです。
これが音楽の価値です。
自分の幸せは自分で探し得ていくものです。
親は子どもに幸せを与えることはできません。
が、幸せを得るためのスキルを育てることはできます。
この世に生を受けた全ての子どもが幸せに生きることが出来ますように!
最後までお読み頂き有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように!
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