ブルグミュラーコンクールにチャレンジ予定の中学1年生の生徒さん。
小学3年生からレッスンを始めた、とても頑張り屋さんの男子です。
4年生の時には、ピアノを始めて1年でブルグミュラーコンクールにチャレンジしてファイナルで銅賞を受賞しました。
昨年は、6年生でしたが、初めてピティナピアノコンペティションC級にチャレンジすることができ、残念ながら地区予選通過は出来ませんでしたが、課題曲チャレンジC級認定証を頂くことが出来ました。
幼児からピアノを習っていてもピティナピアノコンペティションにチャレンジするのはとても大変なことなのです。
今年は、自分で「大雷雨」を弾くと決めて頑張っています。
「僕は、こんな風に弾きたい」という気持ちがよく伝わって来る生徒さんです。
ピアノが上手くなるにはとても大事なことです。
ただ、残念なことに、想いはあるのですが、今のところテクニックが少々足らないので、自分が弾きたいテンポ(速く)で弾けないのです。
一生懸命に弾いているのですが、指が動かなくなってしまうのです。
スモールステップとか言いますが、私は基本的にスモールステップの考え方はしません。
譜読みができて両手で弾けるようになったら、まずは徹底したリズム練習をさせ、指が強化されたのを確認できたら、一気に目標のテンポで弾かせます。
そうすることで、生徒さんは、自分に何が足りないかを考え、どうすれば自分が弾きたいように弾けるかを考えることが出来ます。
ただし、全ての生徒さんに出来る指導法ではありません。
〇〇君は、表現したい気持ちがあり能力があるから出来る指導法なのです。
学校の合唱コンクールの伴奏も行うようで、すごく成長しています。
お母様が、「今週は大雷雨もバッハも練習していなくて、合唱コンクールの伴奏の練習ばかりしているんです」と仰っていましたが、本人なりに計画を立ててやっていると思うので心配ないと思います。
今日のレッスンでは、レッスンが始まる前に、自分から「合唱コンクールの伴奏を練習してきたので聴いてもらえますか?」と言いました。
すごい成長です。
涙が出そうになるほど嬉しかったです。
受け身のレッスンではなく、主体的にレッスンを受けることができるようになったのですから。
素晴らしいことです。