環境は大切です。結城美帆子

先日の私が主催した「お楽しみコンサート」では、自閉症スペクトラムで特別支援クラスに通う小学生も数名おりましたが、全員が最後まで聴いていることができました。

特別支援クラスに通う子供でも教えれば、そして環境を整えてあげれば、そばに誰かがついていなくても出来るのです。

途中、一人の親御さんが席を立ち外に出ようとしたのですが、私が止めました。

コンサートが始まって30分くらいした時です。

トイレに行きたいということでしたので、会場の皆さんに「トイレに行きたい方は行ってきてください。演奏は、皆さんがお戻りになられるまで中断します。」と申し上げました。

演奏者は、この日の為に一生懸命に練習をしてきているのです。

たとえ、演奏の途中でなくても、みんなの演奏を最後まで聴かないのは、演奏者に対して、とっても失礼なことです。

自分が演奏をする立場だったらどういう気持ちになるでしょうか?

自分が弾き終わったらさっさと外へ出て行き他の人の演奏を聴かない人がおりますが、私は、そのような人は演奏をさせません。

一人でもおバカな人がいると、演奏会が台無しになってしまいます。

子供達の自己肯定感を育てる為にも、子供たちは一生懸命に練習してきて一生懸命に演奏をしているのですから、一生懸命に聴いてあげて欲しいのです。

自分の子供の演奏だけを聴いて、他人の子供の演奏を聴かないのであれば、コンサートなんて行う必要は無いと考えております。

演奏が始まる前に、トイレは済ましておきましょう。

また、私は、演奏会は2時間が限度と考えておりますし、会場の様子を見てトイレタイムをとるようにしております。

ピアノ教室の演奏会は、レッスンと考えております。

大人が静かに聴く手本を見せれば、子供も静かに聴くことを学びます。

食事のマナーや挨拶なども親が手本を示してあげれば、子供も親を見て覚えると思います。

親がスリッパを静かに置かないで、音を立てて置くと子供も上からストンと音を立てて置くようになります。

所作も親を見て覚えるようです。

日本人の美しさに、所作の美しさがあります。

教養豊かな人に育ってくれることを願っております。

靴の脱ぎ方、スリッパを脱いだまま向きを変えないでお帰りになられる方もいらっしゃいます。

ちなみにですが、玄関で靴を脱ぐ時は、後ろ向きに上がるのではなく、前向きに上がって上がってから靴の向きを変えるのがマナーです。

相手にお尻を向けないようにする為です。

玄関で靴の向きを変える時もお尻を後ろ向きに向けるのではなく、横に向けます。

日常の作法が、舞台の作法にも出てしまうのです。

舞台の作法は、コンペティションを受ける時は、舞台マナーとして評価の対象になりますので、普段から気をつけておくと良いですね。

子供たちは、環境からたくさんのことを学んでいると思います。

ピアノ以外の教養も学んで頂きたいと思っておりますので、ホームレッスンであっても普段着ではなく、ワンピースに着替えて生徒の皆様にレッスンをしております。

これは、東先生からの教えでもあります。

「ピアノを弾く時や歌を歌う時は、練習をする時も、演奏をするのにふさわしい洋服でしなさい。」「レッスンに来る時は、ワンピースかスーツで来るように。」と、教えられました。

「良い演奏は、身だしなみから」ということだったのかもしれませんね。