ベートーベンのソナタには、曲名がついているものがありますので、感情移入がしやすいです。
感情移入がしやすいということは、心の昇華がしやすいということです。
特に、「悲愴」と「月光」にはまっております。
「悲愴」も「月光」も、第二楽章がなんとも心が落ち着きます。
若い頃は、ゆっくりしたテンポの第二楽章は好きではありませんでしたので、第二楽章はあまり深く勉強しなかったのですが、今は第二楽章を好んで弾いております。
ベートーベンのソナタは、人生そのものではないかと思うようになっているのです。
人生の3分の2を越え終焉を迎えることへのジレンマなのかもしれませんね。
何事にも、出会いがあれば別れがあります。
出会いがあるから、別れがあるのです。
今この時を大切に生きたいと思います。
ベートーベンの悲愴や月光の終楽章のように天にも昇るような人生でありたいと思います。
それが、本当の帰天かな。