結城美帆子ピアノ教室には、自閉症やADHDなど発達障害のお子様もレッスンを行っておりますが、音楽療法的な概念でのレッスンは行っておりません。
ピアノを通して、幸せな人生を送るためのスキルを身につけて頂けるように、確かな演奏技術と人間力を養うレッスンを行っております。
障害があっても、自分を律し、自分の力で稼いで、自立して自由に生きていける人間に育って欲しいと願い、日々レッスンを行っております。
世の中には、自閉症やADHDの特性があっても、自立して自分の人生を謳歌している人たちもおります。
ピアニストだった亡きグレン・グルド、農学博士で農場経営者になられたテンプル・グランディン、お医者様の中にも発達障害の特性がある方がおります。
自閉スペクトラム症と診断を受け支援級で学ばれているお子さんが、全て知能指数が低いということではありません。
私は、これまで50名以上の発達障害のお子さんにレッスンをしておりますが、知能指数が130を越えているお子さんもおりますし、152というお子さんもおります。
自閉症=知的障害、ではないのです。
その子の特性を伸ばしてあげることができれば、自立して自分の人生を謳歌することができます。
情報処理能力が低い子でも、ワーキングメモリが高い子は、音符を覚えるのが早く、音楽は規則性があるので楽譜の理解も早いです。
英単語は覚えられるのに、日本語はイマイチという幼児もおりますが、そのようなお子さんは英語の学習を止めるのではなく、並行して日本語で会話をすれば良いと思います。
小さいお子さんにとって、英語の方が言葉のリズムが滑らかなので良いのかも知れません。
子どもは環境で育ちますから、英語圏の子どもは英語から覚えますし、日本語圏の子どもは親が日本語で子供の話しかければ日本語で話すようになります。
脳は18歳くらいまで成長をし続けるということなので、その間に色々なことが学べるようにしてあげれば良いと思います。
ピアノにも同じことが言えまして、成長に合わせた指導をすることが大切です。
地頭を鍛え、技術を伸ばし、心を育み、体力をつけること、が大切と考えております。