母の名前を消したくなくて、宅急便で届け物を注文する時は、いまだに母の名前で注文している。
表札をそのままにしているお家も見かける時もあるので、いいかなーと思っている。
人は必ず死にます。
原戸籍にはずっと残りますけどね。
後継ぎがいなくなれば、原戸籍を使うこともないと思うから、名前が人目を浴びることはなくなる。
亡くなった人は、想い出の中で生きる。
私は、人一倍心が弱いかもしれない。
祖父から始まり、たくさんの家族を見送ってきたが、死をいけ入れることができていないのか、誰にも線香をあげたことがない。
祖母が救急搬送され、そのまま亡くなり、看護師さんに霊安室に運ばれ、看護師さんが枕元の線香をあげ、母や叔母達も線香をあげたが、私は線香をあげることができなかった。
家族だけでなく、亡き東敦子先生や秋山千賀子先生も、私の心の中でずっと生きている。
生徒の指導で行き詰まった時などは、亡き先生方に心の中でご相談申し上げております。
いずれ私もこの世から消える。
だから、今を精一杯生きようと思う。