模範演奏の効果

模範演奏の効果

「模倣は個性が出せないから良くない」とおっしゃるピアノの先生もおりますが、基本になるものが無いと個性は生まれないと思うので、私は導入期〜初級は、なるべく基本に忠実に模範演奏を行いレッスンをしております。

昨日お越しになられた生徒さんは、ゆっくりでも中々上手く弾けずに時間が過ぎていたのですが、模範演奏の後は、手の使い方や目の動かし方も変わり上手く弾けるようになりました。

これが模範演奏の効果だと思いました。

言葉だけでは理解が難しくても、目で見て耳で聴くことで感覚的にも理解できるので、上手く弾けるようになるのです。

最近は、脳科学という言葉がよく使われますが、ピアノが上手く弾けるには脳も大事ですが、視覚や聴覚、感覚的なことも大事なのです。

リズム感やテンポは、脳で理解したからといって、正しいリズムが打てるようにはならず、身体で身につけるものなのです。

模範演奏を聴かせたり、生徒さんと一緒に弾くことで、リズム感や音楽の感じを身体で習得していきます。

なので、模範演奏をする時は、テンポも含め、なるべく基本に忠実に演奏をするようにしております。

基本の上に自由があり個性が生かされます。

最終的には、指導者の演奏を模倣するのではなく、生徒さんの心で感じて生徒さん自身が作曲家の心に想いを馳せ、自らの心と体を通して作曲家の想いを伝えられる演奏ができるようになることが目標です。