想いを馳せましょう。
東日本大震災でお亡くなりになられた方、ご家族を亡くさせた方、悲しみは10年経っても癒えることはないでしょう。
私自身、20年が経っても悲しみが癒えることはありません。
津波にのみ込まれている人を目の前で見た人も辛いでしょうね。
たくさんいらしたはずです。
助けたくても助けられず、人が流されて行くのを見ていることしかできなかった方も、辛いでしょうね。
大切な人が、恐怖と苦しみの中で死んでいったことを想像すると胸が痛みますが、音楽を学ぶことは、他者の心の痛みに想いを馳せることも必要なのです。
なぜなら、ピアノを学ぶということは音楽を学ぶということだからです。
ピアノを演奏するということは、作曲家の心に想いを馳せ、自らの心と体を通して、作曲家の想いを表現し伝えることです。
作曲家は、自らの想いを、楽譜にしか残すことができなかったのです。
なので、ピアノを演奏させていただく時は、楽譜に書いてあることを一つも見逃すことなく演奏しなければ作曲家に失礼です。
私は、ピアノを教えることは、ただ弾けるようにすれば良いというようには考えておりませんで、もちろんテクニックも教えますが、心を学ぶということではないかと思うのです。
私は、心が無い演奏を聴くのが一番嫌です。
作曲家の作品を演奏させて頂いているのです。
作曲家が作品を作曲してくれなかったら、私たちは演奏することができないのです。
ピアノを弾く時は、作曲家に感謝を致しましょう。
ピアノに感謝を致しましょう。
ピアノを作ってくれた人がいなかったらピアノは弾けませんから、ピアノを作ってくれた人に感謝を致しましょう。
子供は、ピアノを習わせてくれている親に感謝を致しましょう。
ピアノを教えてくれている指導者に感謝を致しましょう。
世の中、感謝をすることがたくさんあると思いませんか?
子供に、感謝を教えましょう。
感謝ができる人は、ピアノも上手です。
渡部由記子先生は「コンクールは、舞台に出てきて椅子に座るまでで決まる」とおっしゃいます。
舞台にでの歩き方やお辞儀の仕方で、その人が普段どのように生活をしているか、どのような人なのかを想像できてしまうのです。
品格は、心からです。
心から感謝ができる人に育てましょう。
我々人間は、色々な犠牲のもとに今自分が生きているのです。
仏壇に手をあわせる意味は、ご先祖様がいなければ自分がこの世に生まれてくることはなかったわけですから、今自分が幸せに生きていられるのはご先祖様がいたからで親が自分をこの世に生み出してくれたからなわけですので、親に感謝、お祖父さんお祖母さんに感謝、ひいお祖父さんひいお祖母さんに感謝、ひいひいお祖父さんに感謝、ひいひいお祖母さんに感謝、ご先祖様に感謝なのですね。
ご仏壇を新しくしようかなー。