東京精神分析サークル「自閉症研究会」で。結城美帆子

私は、自閉症の子供たちにピアノを教えておりますが、自閉症はスペクトラムと言われるように、様々な症状があります。自閉症を理解したいと思い「自閉症研究会」で学ばせて頂いております。東京精神分析サークル代表の向井雅明先生は、フランスに25年滞在しラカンの精神分析を学ばれてきた方です。はくをつける為に二、三年留学してきた人とは違います。医師の中には「自閉症は遺伝」と言う人もいるようですが、向井先生は遺伝とは考えていないようです。また、自閉症は治るものでもないとおっしゃっておりました。自閉症者は、自ら自閉症を選択したともおっしゃっておりました。自閉症者に精神分析はできないが、精神分析観点から接することはできるとおっしゃっておりました。精神分析とは、症状を取り除いたり治すことでは無く、自分を受け入れ自らの人生を生きることが出来るようにすること。カナーとアスペルガーについてのお話もありました。カナー型自閉症とアスペルガー型自閉症の違いは、知的障害の有無ではないとのことでした。カナー型は重度自閉症で、アスペルガー型は軽度自閉症とのことです。向井先生は、健常者と言う言葉はおかしいともおっしゃっておりました。私も、健常者と言う言葉はおかしいと思っているのですが、なぜならどう言う人を健常者と言うのかわからないからです。私自身、障害者手帳は持っておりませんが、「健常者ですか」と問われたら、「わかりません」としか答えられません。「何とかと何とかは、紙一重」とも言われますし、健常者と障害者ってどこで線を引くのでしょうか?ホームページでは、障害者・健常者と言う言葉を使っておりますが、ピアノを教える上では、障害者も健常者も関係ないのです。私にとっては、障害者も健常者も、ピアノを教えると言うことでは、みんな同じなのです。障害があっても無くても、自分の人生を謳歌できれば良いのです。精神分析は、その為に、あるのです。