昨日のレッスンでの出来事。結城美帆子

昨日は、初めての二つの事が起きました。精神分析的に考えれば、二つとも意味がある事です。

Kさんの事件。夕方、Kさんから「教室にカーディガンをおいてきてしまったようです。ご迷惑をおかけしますが、預かっておいてください。」とメールがあったのですが、教室にカーディガンのお忘れ物は無かったのです。「教室にカーディガンのお忘れ物は無かったのですが」と返信のメールをしましたら、「どこかに置いたのでしょう。探してみます。」とメールがありました。レッスンの時はカーディガンを着ていたのでメールをしましたら、「脱いでカバンに入れたはずなので探してみます。」とメールがあり、今朝「お騒がせしました。上着ありました。」とメールがありました。良かったです。、、、、、人間の記憶は、怪しい時もあります。思い込みは危険です。冷静に順を追って考え直してみると見つかります。慌てない事が大切です。70歳を過ぎているからでしょうか、メールに「ボケの始まりですね。気をつけます。」と書いてありましたが、見つけられたのですから、心配ないですよ。認知症の方は、カーディガンを着ていた事すら忘れてしまうようですから。でも、本当にようございました。

Rkさんの事件。来月、ピティナピアノステップを受ける大人の生徒さんです。今朝、チェルニー40番の教本を教室に置き忘れたかと思います。もしありましたら、次の日曜日まで預かって頂けますでしょうか?とメールがありました。本人が言っている通り教室に忘れて帰られました。精神分析的に考えれば、無意識に隠されている心の中が垣間見られます。この生徒さんは、今何かしら悩みを抱えているかもしれませんね。悩みと言うより、人生の岐路に立っているのかも知れません。自由連想をすると答えが得られるでしょう。すでに私に転移を起こしているのでしょう。その結果として、チェルニー40番の教本を教室に忘れて行ったと考えられます。私は、ピアノのレッスンでは、精神分析的をしているわけではないのですが、生徒さんに質問をしますので、精神分析的なレッスンになってしまっているかも知れませんね。Rkさん平成13年からレッスンにお越し頂いておりますが、教本を教室に忘れて帰られましたのは、初めてです。ステップを受けるにあたり、不安が大きいのでしょうね。心のどこかではステップに参加したくないと思っているかも知れませんね。それを私にわかって欲しかったのかも知れませんね。私は、受けなさいとも、受けなくていい、とも言えません。本人が決める事です。ピアノをこのまま続けるかどうかも悩んでいるかも知れませんね。

二人とも、精神分析的に考慮すると色々な事が見えてきます。忘れ物には、色々な意味があるのです。当教室には、自閉症の子供もおりますが、以前、レッスンに来るたびに、毎週トイレを使って行く子供がおりました。それも、来た時と、レッスンが終わって帰る時の2度トイレで用を済ませて帰るのです。精神分析的に考えれば、意味がある事なのです。ピアノの椅子に座ったままオシッコをする子もおりました。毎回ウンチをする子もおりました。子供にとって、ウンチやオシッコは、プレゼントでもあるのです。どうしても精神分析的なレッスンになる場合があるので、転移は避けられないようです。受け入れるしかないですね。精神分析は、転移を起こす事により、治療が進んで行くのです。人間誰しも色々な問題を抱えて生きていると思うので、誰でも転移を起こすと思います。精神分析を経験する前は、わからなかったのですが、分析を経験してからは、転移がわかるようになったので巻き込まれないようになりました。以前、ボーダーの生徒さんがレッスンにお越しになっていた時があり、大変な思いをした事がございました。今は、精神に障害がある生徒さんも大丈夫です。