教養とは。結城美帆子

教養とは、いったいなんでしょう。

「教養」は、英語やフランス語のcultureからきていますが、もとになっているのは、ラテン語のcaltura(耕作)、つまり、『人間の精神を耕すことが教養』なのです。

人生には喜びもあれば、悲しみもあります。

社会には良い人間もたくさんおりますが、残念ながら悪い人もおります。

子供が独り立ちできるようになる為には、善悪を判断できる教養を身につけることがとても大切です。

他人の気持ちになって考えることができると言う共感力や思いやり、自分と違う考えをする人を認めることができる寛容心、自分よりも才能のある人にやきもちを焼かない人間力を持っている人は、尊敬され信頼されます。

教養を身につけるというのは、「ピアノが弾ける」といったアウトプットの能力が多岐にわたっているという利点だけではなく、この世界にある森羅万象を深く味わう力を養えると言うことです。

いくら勉強ができても、人を妬んで足を引っ張ったり、競争意識から相手をおとしめるような悪い噂を流したりするのは、「人間力」=「誠実さ」が欠如しているからです。

この「誠実さ」の源こそが、教養なのではないでしょうか。

真の教養がある人は、妬んだり、無意味な競争をしたり、張り合ったりしません。

芸術や文学などを味わう力(教養)があれば、妬んだり、競争したり、張り合ったりすることは無意味だと理解できるはずです。

子育てのゴールとは、子供を誠実な大人に育て上げることではないでしょうか。

やがて人生の幕をおろす時、「ああ、幸せな人生だった」と思えるかどうか。

子供自身が満足して人生を終えるための基盤をつくることが、子育てのゴールではないかと思います。