教則本をお忘れになった場合。結城美帆子

時々、ピアノの教則本をお忘れになるお子様がおります。ご自宅が教室からあまり遠くない生徒さんは親御さんが取りに行かれる場合もありますが、片道1時間もかかる生徒さんの場合は取りに行くのは不可能ですので、譜読みや聴音などを致しますが、教則本は大切なのでお忘れにならないようにしていただきたいと思います。と言う私も忘れた経験がございます。中学3年生の受験が終わった翌週のレッスンの時、モーツァルトのソナタアルバムの1巻も持っていかなければならなかったのに、ソナタアルバムの1巻を持っていってしまいました。受験が終わって合格してほっとして気が緩んでしまったのでしょうね。レッスンの時は、自分の楽譜と先生にお渡しする楽譜をコピーして持っていくのですが、5ページある楽譜を4ページしかコピーしないで5ページ目の楽譜を忘れていったり、先生の家に楽譜を置いてきてしまったり、色々ありました。ただ、小さいお子様や、ADHDや自閉症のお子様など障害があるお子様の場合は、親御さんがお子様に言うだけではなく、家をお出になられる時に親御さんが持ち物の忘れ物はないか確認されることをお勧め致します。人間ですから、忘れるときもありますよ。ただし、精神分析的な観点からは、忘れたことの意味を考える必要があります。忘れたお子様本人は口には出しませんが無意識に「本当は、この教本はあまり好きじゃないんだ」とか「今週は、あまり練習していないんだ」とか心の中で思っている場合がありますので、慎重に見ていく必要があります。本人すら自分の気持ちに気がついていないですから、心の叫びを見逃さないようにしなければいけません。いじめにあっている場合も同じです。